・耳障りのいい
・檄を飛ばす

・ケージ、ゲージ
・チータ、チーター
・コンビ二
・台風の当たり年
・ら抜き
・悲喜こもごも
・敷居が高い
・押っ取り刀
・ポチる
・雨模様
・檀ふみ、壇蜜
・独壇場、独擅場
などなど。確認したり、新たな発見があったり……。面白かったです。
特に興味深かったのは――
いわゆる日本語の乱れ(誤用)に関して、以前は「本来の意味」と「誤用」、すなわち白か黒かだったのですが、いまは「誤用」の一部は「新しい意味」として認められつつある、という点です。
149ページに、こう書かれています。
>本来の意味を頭で理解しつつ、新しい用法もその場で誤解がなければ認めてもいいのではないか
私も同感ですが、「新しい用法」は言わばグレーゾーン。誤解が生じるかどうかは相手次第ですし、本来の意味を知っているのであれば、わざわざグレーゾーンの意味で使わなくてもいいのではないか、とも思います。ことに公の場では。
私はまあ、できる限り本来の用法を守りたいと考えています。「作家のくせに、まともな日本語を知らんのか」と思われるのも避けたいですしね。