帯に大きく書かれている「この物語の意味、わかりますか?」には、馬鹿にされているように感じ、ちょっぴりむかむか。もちろん、すれっからしのショートショートじじいに向けられた言葉ではないと承知していますけれど(笑)。
ちなみに、この表紙に載っている作品、私が高校1年のとき(1973年)に書いたショートショートの亜流と言ってもいいような内容です。もちろん、盗作とかそういうことを言っているわけではありません。
もう一点。裏表紙に書かれている「他人事」に「たにんごと」というルビが振られていることが気になりました。「他人事」は「ひとごと」と読みます。「たにんごと」ではありません。私もそうでしたが、読書によって漢字の知識を得る子どもは非常に多いと思います。子ども向けの本だけに、こういうところには細心の注意を払ってほしいものです。
せっかく面白い試みなのに、つまらない瑕疵があり、ものすごく残念です。
