2017年12月02日

『少年海賊王』

 柴田錬三郎『少年海賊王』新浪漫社(47)を読みました。
 いきなり出てくるのがアルベール(11歳)、エドモン(9歳)、ユージニイ(7歳)の3兄妹。エドモンとユージニイは血のつながった兄妹ですが、アルベールは継母の連れ子です。3兄妹の祖父はノワルテイエ。彼はからだが不自由で、まばたきでしか意志を伝えられません。その忠実な家令がフェルナン。いや、その振りをしているだけではなくて、本当に忠実です。3兄妹の母(ラモール伯爵の後妻)の兄はダングラン伯爵。うわあ、混乱する~(笑)。
 ラモール伯爵が殺され、しばらくしてエドモンが失踪。9年後、ダンテイ子爵なる謎の若者が登場し、復讐劇が始まります。そのストーリーには『モンテ・クリスト伯』の有名なエピソードがちりばめられておりまして、たとえば「アルベールがダンテイ子爵に決闘を申し込むが、ノワルテイエにダンテイ子爵の正体を聞かされ、自分の過ちを悟る」とか――うわあ、混乱する~~(笑)。
 言うまでもありませんが、幼いころに失踪したエドモンが、のちのダンテイ子爵です。エドモン・ダンテイ(笑)。
 いやいや、すっげーもん読んでしまった(笑)。
少年海賊王.jpg

【追記】
『モンテ・クリスト伯』を読んだことのない方には支離滅裂な記事としか読めないですね。すみません。気になる方は『モンテ・クリスト伯』を読んでくださいませ。
posted by 高井 信 at 20:28| Comment(3) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
メルセデスもファリア神父も出てこないんですよ。無理がありますねえ。
Posted by 高井 信 at 2017年12月02日 21:00
ちなみに、復讐されるのはダングラン伯爵とラモール伯爵夫人(兄妹)です。ラモール伯爵(エドモンの父親)殺しの犯人。
Posted by 高井 信 at 2017年12月02日 22:13
『モンテ・クリスト伯』の人物相関図ががらがらっと崩れるわけです。アルベール、エドモン、ユージニイの3兄妹とか、その祖父がノワルテイエとか、フェルナンが善人とか、そう簡単に受け入れられない。
Posted by 高井 信 at 2017年12月02日 22:48
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