豊田有恒編『日本SFショート&ショート選 ユーモア編』文化出版局・FICTION NOW

いま見ても、くらくらと目眩がしそうな名前が並んでいますが、この本にはなんと拙作も収録されているのですよね(アマチュアの作品は2編収録で、そのうち1編が拙作)。当時、私は19歳。ただのSFファンでした。
嬉しいのはもちろん嬉しい。しかし同時に、なんと言うか、どう表現すればいいのかわからない気持ちに陥っていました。雲の上にいるような、ふわふわと足が地に着かない気持ち。
それから2年後、私は作家デビューを果たします。デビューにいたるまで、さまざまなことがありましたけれど、このアンソロジーの存在が私の力になってくれていたことは確かです。
今回の『ショートショートの宝箱 短くて不思議な30の物語』もそのような存在になるかもしれません。いや、なってほしいと願っています。
そして40年後、「あれのお陰で頑張れた」と回想する人が……。まあ、そのころには私はこの世にいないでしょうが(笑)。
【追記】
アマゾンをチェックしたら、最安値25円から出品されていました。で、26円、27円……。安っ(笑)。
前にも書きましたが、ほんと、素晴らしいショートショート・アンソロジーだと思います。読んでない方がおられましたら、ぜひ、ぜひ!
なつかしいなぁ。
確か3刷までいきましたし、かなり売れたのだと思います。
新しいショートショート・ファンにも、ぜひ読んでほしいと思っています。