



本日、別件でネット検索していまして、日本SFノヴェルズ版『エスパイ』の存在に気がつきました。――そんな本、知らんぞ。愕然。
1974年刊とのこと。私は高校生で、わが生涯で最もSFの新刊情報を欲していた時期です。「SFマガジン」は毎月、隅から隅まで読んでいましたから、早川書房の本を見逃すわけがない。しかも、大好きな『エスパイ』となれば、買わなくても忘れるわけがない。
私の記憶にはない。うちにある資料をいくつか確認してみましたが、そこにもない。
しかし、ネットには頑として存在しています。アマゾンでは古本が何冊も売られているし、国会図書館のデータベースにも掲載されてます。
今さら『エスパイ』の別バージョンを入手したいとも思いませんけれど、実在するのか気になります。そして、実在するのならば、ぜひ書影を見たい!
アマゾンで注文してみようかな。いやいや、日本SFシリーズ版が届くような気がする(笑)。
ということで――
日本SFノヴェルズ版『エスパイ』(ハードカバー)をご覧になったことのある方、おられますか?

さっそく尾川健くんがメールで画像を送ってくれました。ご自身が本を持っているわけではなく、どこかで探してくれた様子。1975年ごろの改訂3版とのこと。
この表紙、記憶にないですねえ。画像からハードカバーと確定することはできませんが、おそらくハードカバーなのでしょう。
日本SFノヴェルズ版が実在しているのは確かなようで、なんだか悔しいなあ(笑)。
ともあれ、表紙を見られたのは嬉しいです。ありがとうございました。
【追記2】
さらに、尾川くんから続報。
・ハードカバーに間違いない。
・昭和49年11月30日 改訂第一版発行 定価1000円
・奥付には日本SFノヴェルズと記されていない。
う~~~む。これは日本SFノヴェルズ版ではなく、日本SFシリーズをハードカバーで出し直しただけかもしれませんね(ページ数も同じだし)。あの時代、そういったことはさほど珍しくはありませんでした。
【追記3】9月20日
最初に日本SFシリーズで出て、日本SFノヴェルズで再刊されたのは『復活の日』(書影はここ)と『48億の妄想』(書影はここ)だけと思っていましたが、『エスパイ』もそうらしいとなると、ほかにもあるのかも……。
http://short-short.blog.so-net.ne.jp/2014-05-04
>品切れ絶版までかわってなかったのではないでしょうか。
どうなんでしょうか。私、スチール版カバーの存在すら知らなかったくらいですから。
『エスパイ』の文庫は、ほかにケイブンシャ文庫がありましたね。これは持っていません。見かけても買わないようにしないと(笑)。
あ、わたしそれ逆でした。
年齢的に、書店に並んでいるのは映画カバーだったので、後に古本屋へ行くようになってから「イラスト版カバーもあったのか!」ってなりました(笑)
1970年代でも後半になってしまえば、同じような体験をしていると思います。
ありがとうございます。
すっきりしました。