小松左京のショートショート「給水塔の幽霊」――と、思いこんでいました。しかし同時に、給水塔そのものが幽霊だったというオチのショートショートもあったような気がして、なんだか釈然としない思いもあって……。確かめればいいのに、それをしないのが悪い癖です(苦笑)。
先ほど、ゆえあって『筒井康隆自選短篇集② 怪物たちの夜【ショート・ショート篇】』徳間文庫(02)を手に取り、その目次を眺めていましたら――
え? 「給水塔の幽霊」? これ、筒井さんのショートショートだったのか。
読んでみますと――おわ、給水塔自体が幽霊! だったら、蚊の幽霊が出てくるのは? 小松左京?
で、調べてみたら、すぐに判明しました。蚊の幽霊が出てくるのは小松さんのショートショート「幽霊」なのでした。
小松さんの「幽霊」と筒井さんの「給水塔の幽霊」がいつの間にやら合体し、小松左京作「給水塔の幽霊」になっちゃっていたんですね。
すっきりはしましたけれど、同時にショックを受けています。自分の記憶力に。
情けない……。


『牛の首』に匹敵する好きな作品です♪