『力二鍋』は一昨年の11月にメモ帳(新書サイズ。本文ページは白紙。表題作は裏表紙に全文掲載。1冊のみ製作)と豆本(表題作のみ収録。こちらはちゃんと本文ページに印刷。18部発行)を手作りしました(→この記事参照)。その増補版(34編追加して、全35編収録)です。
とにかく作ってみたかっただけで、中身は二の次。そのへんにあるショートショート(商業出版物に掲載されていないもの。未発表多数)を適当にぶちこみました。発注してから、むか~し書いたの(→これとか)も入れればよかったかなと思いましたが、手遅れです。
書影はやはり『遊星フロリナの悲劇』室町書房(55)と並べて(笑)。

うん。いいではないですか。ただ、製本直送で作る場合、この判型は非常に悩ましいんですよね。縦を3ミリ小さくすると、印刷・製本費用がぐんと(40パーセントも!)下がるのです。今回は1冊だけですからこの判型で作りましたが、販売を考えるとしたら、ちょっと寸足らずにしたほうがいいですね。――あ、この本を販売するという意味ではありません。こんなのを世間の目に触れさせてはいけないのです(笑)。
あ、そうそう。
今月9日の記事で――
>ゆえあって、室町書房〈世界空想科学小説全集〉を手に取りました。
と書きました。これが「ゆえ」です。
作品のテキストデータはあるし、表紙デザインもできているし、その気になれば、あっという間なのでした。