
長編ショートショート集と銘打たれています。長編? なのにショートショート集? 読み始めて、すぐに納得しました。大きな流れがあり、そこにショートショート(と言うべきか。幻想掌編? イメージの断片? いや、奔流?)25編が挿入されているという構成なのです。
しがない物書きである主人公は、いきなり訪ねてきた正体不明の編集者から、不思議な執筆を依頼されます。虚構の世界に実在する街の案内文を書いてくれ、と言うのです。
断ろうとしても、なぜかすでにそれはできない状況に追いこまれています。よくわからないままに引き受けると、週に1回、主人公の意識は虚構の実在の街を旅することになります。執筆を書き続けていくうちに、現実世界にも虚構が侵入してきます。まさに虚々実々。現実世界があやふやで不確実なものとなっていき、そして結末は……。
とっても面白い、長編ショートショート・メタフィクションでした。
存在とは、何か?



とはいえ、今のところ売ってないわけですが。
ともあれ、面白く読んでいただけたのならうれしいです。
販売が決まったら、ぜひお知らせくださいね。拙ブログでもアナウンスしたいと思います。
是非発売をお願いします!>斎藤様
『非在時空』、非常に面白そうですね。
『見えない都市』も大好きな作品ですし。
『非在時空』、早く皆さんが手に取れるようになるといいですね。進展があれば斎藤さんが連絡してくれると思います。お楽しみに。