何人かの方々からご意見をいただき、それを原稿に反映。また、自身でも気がついた箇所を加筆・修正してきました。現在、かなり完成に近づいてきたなという感覚になっています。
最初から通して読んで、きっちりチェックしよう。それにはやはり打ち出さないと。
というわけで原稿を印刷し、当たり前のように(笑)製本しちゃいました。
『日本ショートショート出版史』を冊子化するのは、これで3度目です。
◎『日本ショートショート出版史 黎明期〔1957~1970〕』
今年1月に製作。まだ道半ばでしたが、ちょっと作ってみたくなったのです(笑)。大きな活字で書影どっさり入れているのに、本文わずか70ページ。原稿自体はもっと書き進んでいたのですが、途中で版下を作るのが面倒になりました。で、1970年で打ち切り、「黎明期」と。作ったのは自分用に1冊だけです。(→この記事参照)
◎『日本ショートショート出版史〔1957~1997〕~星新一と、その時代~』初稿
今年2月に製作。識者にチェックしてもらうために作った冊子です。これは15部製作。書影をどっさり入れたため、大変でした。(→この記事参照)
◎『日本ショートショート出版史〔1957~1997〕~星新一と、その時代~』第2稿
本日作った本です。書影を入れると版下作りも印刷も大変とわかっているので、文字原稿のみ。「黎明期」と比べてかなり小さな活字を使いましたが、それでも本文140ページになりました。これも自分用に1冊だけ。




じっくりとチェックします。
ただ事実を並べてあるだけなのに、しかもすべて知っていることなのに、面白い。なんでしょうね、これは。
楽しくて、内容チェックになりません(笑)。
注文しました。え~と。戦前の本です。いちおう1957年を起点とする出版史ではありますが、必要に応じて戦前の出版物にも言及しているのです。オー・ヘンリーとかルヴェルとかカミとかポイスとかボンテンペルリとか、いろいろ。
このあたりから自身の体験と重ね合わせて、移りゆく時代を眺めることができます。
1974年にはネオ・ヌル入会。1977年には拙作が豊田有恒さん編のショートショート・アンソロジーに収録。1979年には商業誌デビュー。
私にとって怒濤の日々がスタートです。いやあ、楽しい楽しい。
ショートショート冬の時代の足音が……(涙)。
思い返しますと、『ショートショートの世界』を出したのは2005年です。これを書くのに、あれから10年かかりました。いや5年前でも、現稿の95パーセントくらいのものは書けたと思います。しかし……。たかが5パーセントですが、小さいようでも大きいのです。
本音を言えば、あと10パーセントくらい上乗せしたいのですが、それをするにはまた5年とか10年とかかかりそう(笑)。まあ、いいタイミングで書いたのではないかと思います。
まだ出版できるかすら定かではない状況ですが、ひとまずは満足&安堵しています。
とは言いつつ、今後もアドバイスは大歓迎ですので、よろしくお願いいたします。