
橘外男って、若いころに何冊か読みました。いやあ、懐かしいですね。
うちにある橘外男の本というと、桃源社の『伝奇耽美館』(ダンボールに入れたので書影なし。背の画像だけでしたら、ここに)と教養文庫〈橘外男傑作選〉(全3巻/1977年)くらいでしょうか。あ、池上遼一のマンガ『陰獣トリステサ』文藝春秋(00)の表題作は橘外男原作ですね。




まずは日下三蔵「編者解題」を読みました。おお、こんなに詳細かつ親切な解題ですか!
ますます宮崎さんの本が楽しみになりました。わくわく、どきどき、そわそわ。
【追記】
巻末の既刊目録を見ていて――ああ、高橋鉄『世界神秘郷』久保書店(1953年/奥付は久保書店ですが、表紙には青潮社版と書かれています)は持ってるなあと思いました。もちろん、あれこれ収録されているミステリ珍本全集とは違って『世界神秘郷』単体。戦後版で、しかも裸本。
目次を眺めて――おお、「氷人創生記」だあ、と懐かしくなりました。忘れもしません、探偵小説専門誌「幻影城」創刊号(1975年2月号)の「特集:日本のSF」、その巻頭に据えられていたのが高橋鉄「氷人創生記」なのでした。これ、特集のなかで群を抜いて面白かったのです。
1975年2月号ということは、発売は1974年の年末。私は高校2年生ですね。マニアでしたなあ(笑)。


>五八年七月十三日公開の「亡霊怪猫屋敷」は『怪猫屋敷』の映画化。―中略―五九年三月七日に『地底の美肉』原作の「女吸血鬼」、六〇年七月一日に『私は呪われている』原作の「怪猫お玉が池」が、それぞれ公開された。
あ、そうだったのですか。全部観たことあります。
http://short-short.blog.so-net.ne.jp/2011-01-06