2015年09月02日

『我らの昨日のすべて』

 波津博明・三浦祐嗣・逢沢淑人『我らの昨日のすべて』私家版(15)が届きました。SFファンジン「イスカーチェリ」を回顧する1冊。私も資料面(→この記事この記事参照)で協力した関係で、編者の廣島保生さんが送ってくれたのです。
 A5判、200ページ弱。先ほど届いたばかりで、まだざっと目を通しただけの段階ですが、密度が濃く、読みごたえがありそうです。中心となっているのは過去のファンジンからの復刻。これはネオ・ベムの活動と重なりますね。同好の士の出現は頼もしい限り。こういった活動がどんどん広がっていけば……と思います。
 廣島さん、お疲れさまでした。(下の書影、右は別冊付録「日本SF研究会小史」です)
我らの昨日のすべて.jpg 日本SF研究会小史.jpg
 なお、私は「イスカーチェリ」の会員ではありませんが、まるっきりの無関係でもなく、一度だけ寄稿させていただいています(→この記事参照)。
posted by 高井 信 at 14:23| Comment(3) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読み終わりました。お名前だけ知っている先輩SFファンの名前がずらずら。もちろん、お付き合いのある方々の名前も散見。そういう名前を眺めているだけでも楽しいです。
 まさに日本SFファンダム史の貴重な資料と言えると思います。すべてのファンダム・ファンにお勧めします。

 BNFやMNFは知っていたけど、LNF(リトル・ネーム・ファン=駆け出しのファン)というのは知らなかったなあ(笑)。
Posted by 高井 信 at 2015年09月02日 18:23
ご紹介、ありがとうございます。

ファンジンの歴史を一冊にしたもので真っ先に思い出すのは『塵も積もれば』ですが、「宇宙塵」とはまた違った経過をたどったファンジンの記録として、そして当時の北海道ファンダムの様子を伝えるものとして、貴重な一冊になったのでは、と思っています。

これも著者の方々はもちろん、高井さんほか、みなさんのご協力あってのことと感謝しております。

本当にありがとうございました。
Posted by 廣島保生 at 2015年09月02日 18:27
引き続いて、エゾコンのプログラムブックと公式レポートを眺めていました。この2冊からもセレクトして収録すれば、よりよかったですね。
Posted by 高井 信 at 2015年09月02日 21:42
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