映画『劇場版 水滸伝』を観ました。中国のTVドラマ(全86話)の再編集版とのこと。
たとえばこの記事にも書きましたが、私は『水滸伝』が大好きです。好きな英傑と尋ねられて、すぐに頭に浮かぶのは豹子頭・林冲、魯智深、扈三娘……といったところ。
この劇場版ではそのうちの2人(林冲と魯智深)と楊志、そして頭領・宋江が梁山泊入りする経緯がクローズアップされています。先の3人ほどではありませんが、楊志も宋江も魅力的です。宋江編では黒旋風・李逵も登場。よいですなあ。
しかしながら、100分ほどの尺で『水滸伝』の魅力をあますところなく描くのは土台不可能というもの。4人の梁山泊入りを描いただけで残り時間わずかになってしまいました。その後は……端折るにも程がある!(苦笑)
さらに、こんな中途半端な終わり方をされては……。観ている間は楽しかったけれど、ものすごい欲求不満に陥りました。しかし全86話ですか。これは観られないですねえ。
久しぶりに横山光輝『水滸伝』を読もうかな。いろいろな『水滸伝』を読みましたが、横山光輝のマンガが一番好きなのです。

初めて読んだのは、いつだったか忘れましたが、潮出版社の新書コミックス(全8巻くらい?)でした。以来、何回読んだかわかりません。何回読んでも面白いです。
印象という点では最初に読んだ岩波少年文庫版に一歩譲るけれど、面白さでは間違いなく一番ですね。
また横山光輝の虫がうずき始めました。
面白かった~。満喫!