私の知る限り、山上たつひこ『アフリカの爆弾』は装いを変えて3度出版されています。
①ペップコミックス/1975年10月20日発行
②ペップコミック文庫/1976年6月5日発行
③ペップ特選まんが劇場/1989年5月20日発行



私が最初に買った(=読んだ)のは②のペップコミック文庫版です。ほかの2冊もその後に購入しましたが、同内容と思い込んでいて、ろくに中身も確認しないまま放置していました。ところが!
先ほど、何気なくペップコミックス版を手に取り、目次を眺めましたら――
げっ! ペップコミック文庫版とだいぶ違う! じゃ、ペップ特選まんが劇場版は? げっ! こっちも違う!
3冊に共通して収録されているのは表題作の「アフリカの爆弾」(筒井康隆原作)だけなのでした。(ちなみに、ほかに筒井康隆原作のマンガは、ペップ特選まんが劇場版に「穴」が収録されています)
ほんと、先入観は当てにならないですね。改めて、そう思いました。反省!
「アフリカの爆弾」の漫画化といえば山上たつひこ以外でも
長谷邦夫や原作者ご本人によるものがありますね。
それぞれテイストが異なっていて、興味深いです。
あと原作小説は発表後に複数の映画化の申し込みが
あったそうです。(主人公の日本人セールスマン役に
渥美清が想定されたり、ドリフターズのユニット出演企画
だったり・・・)
読んだものに漫画や映画などのヴィジュアル的なイメージ
を喚起する作品なのだと思います。
長谷邦夫のは読んだことがないような気がします。
>(主人公の日本人セールスマン役に渥美清が想定されたり、ドリフターズのユニット出演企画だったり・・・)
それは観たかったですね。う~~む、残念。
あ。拙作『名古屋1997』に映画化の話があったことを思い出しました。「主演は奥田瑛二(愛知県出身)で……」なんてことを言われましたが、いつの間にか立ち消えになりました。これまた残念。