2013年04月21日

『ヴィクトリア朝幽霊物語』

 松岡光治編訳『ヴィクトリア朝幽霊物語(短篇集)』アティーナ・プレス(13)を買いました。幽霊小説を集めたアンソロジーで、全8編収録。この記事でも少し紹介しましたが、幽霊アンソロジー、好きなんですよね。
 各編に詳細な訳注と解説が添えられ、あとがき(編者)は全体を俯瞰した解説になっています。こういう丁寧な造りのアンソロジーを見ると、嬉しくなります。
 この本の発行は、お馴染み・北原尚彦さんに教えていただきました。――「こんなん出てますよ。高井さん、好きでしょう」と。
 はいはい、大好物です。
 一般書店で目にする機会はなさそうで、教えてもらわなければ存在を知ることすらなかったでしょう。北原さん、毎度ありがとうございます。
 発行部数はさほど多くはないと思われます。興味のある方はお早めに。
 あ、書影ではわからないかもしれませんが、文庫本です。ちくま文庫のヴィクトリア朝アンソロジー2冊を隣に並べておきましょう。
◎風間賢二編『ヴィクトリア朝妖精物語』ちくま文庫(90)
◎風間賢二編『ヴィクトリア朝空想科学小説』ちくま文庫(94)
ヴィクトリア朝幽霊物語.jpg ヴィクトリア朝妖精物語.jpg ヴィクトリア朝空想科学小説.jpg

 以下、この記事とは無関係に――
 今夜は昨日に引き続き、海外TVドラマを観ようと思っています。『新ヒッチハイカー(全3巻)』――昨日の『クロニクル 倒錯科学研究所と同じく、買っただけで放置してあったビデオです。
 幸いなことに、全3巻「VOL.1 戦慄の街」「VOL.2 官能の街」「VOL.3 背徳の街」(各4話収録)が揃っています。こちらも私好みだと嬉しいのですが、ジャケットの惹句を読むと、私の嗜好とは少し違うような……。
新ヒッチハイカー1.jpg 新ヒッチハイカー2.jpg 新ヒッチハイカー3.jpg
posted by 高井 信 at 19:51| Comment(6) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
編訳者の松岡です。ブログで好意的に御紹介いただき、ありがとうございます。光栄の至りです。御相談したいことがありますので、もしよろしければメールをいただけないでしょうか?mitsu.matsuoka@gmail.com です。よろしくお願いいたします。
Posted by 松岡光治 at 2013年04月22日 08:59
おお、ご本人から!(嬉)
 松岡さん、いらっしゃいませ。
 まだ読んでいませんが、ざっと眺めただけでも、魅力は伝わってきます。
 メールの件、了解いたしました。
Posted by 高井 信 at 2013年04月22日 10:27
アマゾンにてしばらく品切れ状態が続いていましたが、先ほど確認しましたところ、「在庫あり」になっていました。
 本文記事にて――
> 発行部数はさほど多くはないと思われます。興味のある方はお早めに。
 と書きました。
 その後、松岡さんから詳細な発行部数をご教示いただき……。
 再度、書きます。――興味のある方はお早めに。
Posted by 高井 信 at 2013年04月30日 23:46
SFイベント「はるこん」のアンソロジー企画で話者のひとりを務めたのですが、『ヴィクトリア朝幽霊物語』も紹介しました。同じ話者の日下三蔵さんは、その場で(壇上で)携帯を取り出し、企画中に注文してましたよ(笑)。
Posted by 北原尚彦 at 2013年05月02日 16:11
あはは。そんなに焦らなくても(笑)。
 2刷は出ましたが、それ以上の重版をする予定はないと伺っていますから、在庫がなくなったら入手は極めて困難になるだろうとは思います。
 三たび書きましょう。――興味のある方はお早めに。

 あ、そうそう。
 明日と明後日に開催されるSFイベント「SFセミナー」で、北原さんには「ベム AGAIN」の販売をお願いしています。興味のある方はファンジン売り場へお越しください。こちらも、在庫がなくなったら入手は極めて困難になると思います。
 北原さん、お手数かけますが、よろしくお願いします。
Posted by 高井 信 at 2013年05月02日 19:48
完全に在庫がなくなったようです。
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~matsuoka/v-ghost-stories.html
 発行部数が少ないとはいえ、発売から約1ヶ月で売り切れてしまうとは、驚くしかないですね。まあ、売れて当然の内容ではありますが。
 ともあれ松岡さん。
 完売、おめでとうございます!
Posted by 高井 信 at 2013年05月15日 17:38
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