2013年04月12日

映画『スリーピー・ホロウ』

 昨日の記事「村川透&松田優作コンビ」で、「最も強烈なのは『野獣死すべし』の列車のシーン」と書きました。
 列車のなかで松田優作はリップ・ヴァン・ウィンクルの物語を語ります。これが異様な雰囲気に満ちていて……。思わず身を乗り出し、聞き入ってしまうんですよね。
「リップ・ヴァン・ウィンクル」はワシントン・アーヴィングの短編で、作品集『スケッチ・ブック』のほか、いくつかのアンソロジーにも収録されています。
 とりあえず新潮文庫『スケッチ・ブック』を手に取り、久しぶりに再読。と同時に、同書に収録されている「スリーピー・ホローの伝説」が気になりました。
 この作品は1999年に、ティム・バートン監督、ジョニ-・デップ主演で映画化されています。ビデオを持っているのに、まだ観ていないことを思い出したのです。いい機会ですから、観ることにしました。

 あは。原作はどこへやら(笑)。
 いやしかし、映画として面白かったのでOKです。
スリーピー・ホロウ(映画).jpg スリーピー・ホロウ(徳間文庫).jpg スケッチ・ブック(新潮文庫).jpg スケッチ・ブック(岩波文庫).jpg
◎映画『スリーピー・ホロウ』ビデオ
◎ピーター・ルランギス『スリーピー・ホロウ』徳間文庫(00)*映画のノベライズ。巻末にアーヴィング「スリーピー・ホロウの伝説(抄訳)」が収録されています。
◎W・アーヴィング『スケッチ・ブック』新潮文庫(57)*全13編。「リップ・ヴァン・ウィンクル」「スリーピー・ホローの伝説」を収録。映画化の帯が付いているくらいですから、もちろん初版ではありません。2000年2月20日発行の33刷改版。映画化に合わせ、版を新しくして復刊されたものと思います。
◎アーヴィング『スケッチ・ブック』岩波文庫(35)*全11編。「リップ・ヴァン・ウィンクル」は収録されていますが、「スリーピー・ホローの伝説」は収録されていません。ちなみに、書影は1968年1月20日発行の第23刷。ロングセラーですね。

 以下、うちにあるアンソロジーから適当に。
アメリカほら話.jpg アメリカほら話(新版).jpg アメリカほら話(ちくま文庫).jpg
◎井上一夫訳編『アメリカほら話』筑摩書房・世界ユーモア文学全集別巻(62)/筑摩書房(68)/ちくま文庫(86)*「リップ・ヴァン・ウィンクル」を収録。
アメリカ文学19世紀.jpg 怠けものの話.jpg 怠けものの話(文庫).jpg
◎西川正身編『アメリカ文学 19世紀』集英社・世界短篇文学全集(64)*「スリーピー・ホローの伝説」を収録。
◎安野光雅・森毅・井上ひさし・池内紀編『怠けものの話』筑摩書房・ちくま文学の森(89)/ちくま文庫(11)*「リップ・ヴァン・ウィンクル」を収録。
posted by 高井 信 at 15:54| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください