若いころに集めていた海外大衆小説の全集といえば、日本出版協同株式会社〈サスペンス・ノベル選集〉もあります。全12冊の予定でしたが、9冊しか刊行されなかったようです。
①アントニー・ホープ『ゼンダ城の虜』
②スティーブンソン『自殺倶楽部』
③デューマ『黒いチューリップ』
④M・シエリー『フランケンシュタイン』
⑤ルイ・ガレ『シラノの冒険』
⑥ウエルズ『宇宙戦争』
⑦ハガード『ソロモン王の宝窟』
⑧ゲルシュテッカー『ミシシッピーの海賊』
⑨ユーゴー『ノートルダムの傴僂男』
うほほほ。こうやって書名を見るだけでも、ぞくぞくしますね。いやもう、こういう通俗小説、大好き!
刊行予定に挙がっていた残りの3冊は、クーパー『鹿殺し』、ロンドン『三つの情火』、サバチニ『海の鷹』です。これらが未刊行に終わったのは極めて残念!
若いころ、この叢書とは巡り合わせが悪かったようで、3冊か4冊しか持っていなかったと思います。それもいつだったか処分してしまい、一時期は1冊も持っていませんでした。
その後、何を思ったのか、古本屋を回っていてリーズナブルな値段で売っていると買うようになり、現在、6冊が手元にあります。






未所有は3冊。そのなかには『宇宙戦争』や『フランケンシュタイン』もあり、SFファンとしてはそそられますね。(前者は以前、持っていました。後者は見たことないです)
あ、そうそう。カバーや帯に印刷されている刊行ラインナップはけっこういいかげん(実際の刊行とは異なる)ですから、ご注意ください。