2013年02月14日

「Hard SF Laboratory」130号

「Hard SF Laboratory」130号が届きました。いつもありがとうございます。>石原藤夫さん
 以前から古典SFの研究や資料に多くのページを割いていましたが、ここ数号、その割合が明らかに増えています。古典SFファンにとって嬉しい限りです。
 石原さんを中心とする海野十三研究、あるいはパルプ雑誌紹介は以前から掲載されていますが、それに加えて――
 前々号から、昭和初期に翻訳されたレイ・カミングスのSF長編の連載がスタート。
 前号から、森田裕「コレクターの本棚から」連載開始。私は森田さんにお目にかかったことはありませんが、英米圏SFの超絶コレクターとして、お名前だけはよく聞いています。そんな森田さんの蔵出しSF本の大紹介! 知らないことのオンパレードで、感心を通り越して、呆然の世界に放り込まれます。まさに異次元のコレクターですね。
Hard SF Laboratory.jpg そして今号から、藤元直樹「コウコクのサイエンス・フィクション」の連載がスタートしました。明治時代から昭和初期にかけての広告ページに見る、当時のSF出版状況を豊富な図版とともに紹介してくれています。こちらも読みごたえ抜群。『八十万年後の社會』や『島の娘』の(当時の)新聞広告も掲載されていて、黒岩涙香ファンとしては、おお、眼福、眼福(嬉)。
 いやもう楽しくて、ずーっと読み耽っておりました。

 あ、そうそう。
 今号では、 岡田正也『ベム AGAIN』にも触れていただきました。これも嬉しかったです。
posted by 高井 信 at 18:04| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、森田裕と申します。オロモルフ博士に教えて戴いて参りました。

拙文を読んで下さり、恐縮です。私は決して「超絶」でも「異次元」でもありません。永年好きなことをやり続けてきただけの人間です。今後ともよろしくお願い致します。
Posted by 森田裕 at 2013年02月16日 14:26
うわ。まさか。思いもかけず……。
 森田さん、いらっしゃいませ。お越しいただき、感激しております。
 好きなことをやり続けるって、素晴らしいです。結果、このような素晴らしい成果を上げられて!
 これからも連載を楽しみにしています。
Posted by 高井 信 at 2013年02月16日 17:42
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