2012年06月07日

ブラッドベリと「奇想天外」

 レイ・ブラッドベリに想いを馳せつつ古い雑誌を手に取りました。
 まずは「奇想天外」1974年8月号。――「レイ・ブラッドベリ大特集」として短編5編、ショートショート2編のほか作品リストなど。いま見ても素晴しい内容です。
「奇想天外」は何度も不死鳥のごとく甦る雑誌として知られています。この「奇想天外」はその最初のものです(全10冊)。もろに私好みの編集方針で、毎号、むさぼるように読んでいました。懐かしい!
奇想天外8.jpg 奇想天外.jpg
 続いて、「別冊奇想天外」№14(1981年4月刊)を手に取りました。最初の復活を遂げた、つまり2度目の「奇想天外」の別冊。――この号は「レイ・ブラッドベリ大全集」で、1冊まるまるブラッドベリです。
 と目次を眺めていましたら、おお、山本孝一編「レイ・ブラッドベリ年譜」が! さらに、ブラッドベリが山本さんに贈られたクリスマス・カードも掲載されています。いやあ、すっかり忘れていました。
「別冊奇想天外」(全15冊)も素晴しい雑誌でしたね。途中からは私も、少しだけですが編集の手伝いをしました。山本さんへの執筆依頼は、もしかしたら私が? う~~~ん、全く覚えていません。(№12「SFゴタゴタ資料大全集」で多くの方々にリスト作成を依頼したことは覚えているのですが……)
別冊奇想天外14.jpg 別冊奇想天外.jpg

【追記】
「奇想天外」創刊号(1974年1月号)
「奇想天外」復刊第1号(1976年4月号)
小説奇想天外」第1号(1987年12月)
奇想天外創刊号.jpg 奇想天外復刊号.jpg 小説奇想天外.jpg
 最初の「奇想天外」では熱烈な読者で、復刊された「奇想天外」には作品を持ち込んでデビューし、「小説奇想天外」からは執筆依頼を受けました。記事本文にも書きましたように「別冊奇想天外」では編集の手伝いをしています。
 私にとって忘れられない雑誌です。>「奇想天外」
posted by 高井 信 at 20:40| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「別冊奇想天外 レイ・ブラッドベリ大全集」での「レイ・ブラッドベリ年譜」の
執筆依頼は、たしか翻訳家の伊藤典夫さん経由だったような気がします。
この「レイ・ブラッドベリ大全集」では、高井さんにものすごくお世話になったのです。
奇想天外社には資料としてブラッドベリさんからのクリスマスカードとか
自作を朗読したレコードなどを貸し出してあったのですが、「奇想天外」の
休刊寸前で編集部がゴタゴタしていて資料が返却されないのです。
で、高井さんに頼んで編集部で資料を探してもらい直接に高井さんから
返してもらいました。でもクリスマスカードは編集部が紛失していて
返ってきませんでした。現物じゃなく、コピーにしておくべきだったと
悔やんでます。
ブラッドベリにつづいて、「アーサー・C・クラーク大全集」が企画されて
いたと聞いてます。
旧「奇想天外」誌はSFとミステリーが載っていて、当時の私には
何か違和感があったのですが、数年前に取り出して読んでみたら
これがなかなか面白くて。SFMに奇想天外にSFアドベンチャーに
SF宝石にスターログにSFワールド…。昔はよかったなぁ、もうあんな時代は
二度と来ないだろうなぁ…などとつぶやいてしまうのであります。
Posted by 山本孝一 at 2012年06月08日 09:26
ああ、そうでしたか。&そんなこともありましたか。
 お役に立てて、よかったです。もっとも、な~~~~んにも覚えていないですが(苦笑)。
 いいことも悪いことも、いろいろとありましたが、トータルで見れば、ほんと、いい時代でした。
Posted by 高井 信 at 2012年06月08日 09:41
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