両作品とも、最も強く印象に残っているのは岩波少年文庫版です。久しぶりに岩波少年文庫を手に取ってみました。
『西遊記』を読んだのはいつなのか、覚えていないのですが、うちにあるのは1964年と1965年に発行された本です(初版は1955年)。この発行年から推察して、たぶん私が8歳か9歳のころでしょう。あのころの岩波少年文庫は現在とは違って、ダンボールみたいな函にはいっていたんですよね。う~~ん、懐かしい。
『水滸伝』を読んだのは覚えていて、中学1年のときです。うちにある本は1969年の発行(初版は1959、60年)。ちょっと洗練された函になりました。





さて。
アメリカのTV映画『モンキー・キング 西遊記』を観ました。
『西遊記』の後日談、と言っていいんでしょうか。現代のアメリカ人学者が『西遊記』の世界にタイムスリップし、孫悟空たちとともに『西遊記』の原書を求めて大冒険を繰り広げます。しかしながら、観音さまは学者さんと恋に落ちちゃうし、呉承恩(『西遊記』の作者)や孔子(なぜか日和見主義の小悪人)も出てくるし……。ま、それなりに面白く観ましたが、これはもはや『西遊記』ではないですね(笑)。
『西遊記』の続編といえば、大学生のころに読んだ寺尾善雄訳『後西遊記』秀英書房(77)は面白かったなあ。同じく寺尾善雄訳『水滸後伝』秀英書房(78)も。


