前の記事を書いたときには1冊持っているだけでしたが、あのあとブックオフで帯付の本を見かけ、それがまた「333篇の愛」なんて惹句が踊っていて、そんなのを見たら買っちゃいます。
買ったはいいけど、以前から持っている本を探すこともなく、そのまま放置。つくづく、いいかげんですね(苦笑)。
今回、まずは帯付の本を見つけ、さて、前から持ってた本はどこにあるのかな? と書棚を探索。簡単に見つかったのですが……。
ありゃ? 違う。違うぞ。
そうなんです。カバーのデザインが、ほんの少しですけれど変更されていたのです。
下の書影は左から――
初版(1998年8月30日発行)
同上(帯を外して)
2刷(1998年10月10日発行)
2冊の背(左が初刷、右が2刷)



タイトル部分を拡大しますと――


一目瞭然ですよね。「一行物語集」という文字の色が初刷は赤、2刷は白になっているのです。わかりにくいですけれど、絵の色合いも微妙に違っています。いやあ、2冊を手に取るまで、全く気づかなかったですねえ。
「本の雑誌」2011年12月号に掲載の代島正樹「「ほんとひみつ」殺人事件!?」に、「このように“実際に見比べて気付く”ひみつは多い」と書かれています。まさにその通りですね。深~く頷いたのでした。
北村薫・宮部みゆき編『とっておき名短篇』ちくま文庫(11)に、冒頭からの109編が収録されています。1年くらい前に発行された本ですから、まだ新刊書店の棚に置かれていると思います。