2011年06月12日

『進化した猿たち』

 星新一『進化した猿たち』は、ヒトコママンガについて書かれたエッセイ集です。初刊本は早川書房から出た全2巻のハードカバー。のちに全3巻に再編集され、ハヤカワ文庫JA、新潮文庫に収録されました。
 いずれのバージョンにも、ヒトコママンガの現物が数多く採録されています。
 早川書房のハードカバーとハヤカワ文庫JA版ではほとんど同じらしいですが、新潮文庫版ではかなり変更されているらしくて……。
 それぞれの違いが気になっているのですけれど、なかなか調査できずにいます。
 いけないなあ。――と反省しつつも、今回もまた何もせずに本を書棚に戻す私(苦笑)。

『進化した猿たち』早川書房(68)
『新・進化した猿たち』早川書房(71)
進化した猿たち.jpg 新・進化した猿たち.jpg
『進化した猿たち(全3巻)』ハヤカワ文庫JA(75)
進化した猿たち1.jpg 進化した猿たち2.jpg 進化した猿たち3.jpg
『進化した猿たち(全3巻)』新潮文庫(82)
進化した猿たち 1.jpg 進化した猿たち 2.jpg 進化した猿たち 3.jpg
posted by 高井 信 at 13:36| Comment(4) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の大好きな本です。
でもミステリマガジンに載ったきりで単行本に収録されていないのが何回分かあったのでは?
もう20年以上前のことですが、日本共産党の機関紙アカハタの日曜版に読者投稿のヒトコママンガ毎週載ってました。
そのなかに『進化した猿たち』からの盗作があったのです。
コーヒーカップを手にした浮浪者が通行人から小銭を恵んでもらっているのですが、両手にカップを持ち『ひとつは今日休んでいる友達の分です』と言っている絵。
絵もそっくりなら、後ろのレンガの壁の模様まで同じでした。
アカハタの編集部に電話して、あれは盗作やと言ったのですが、電話で応対した男性は『新化した猿たち』の本を知りませんでした。翌週も翌々週も注意して見ましたが、あの投稿の作品は盗作でしたという断り書きは載りませんでした。
投稿したのは14~15歳の中学生ぐらいの少年だったと思うけど、あんな有名な本から盗るとはアホです。盗るならもっと目立たないところからにしないと…あ、いやいや…。
Posted by 山本孝一 at 2011年06月12日 15:34
盗作はもちろん駄目ですが、それを知らされた編集部の対応は最悪ですね。騒ぎになるのが面倒臭かったのでしょうか。
>盗るならもっと目立たないところからにしないと…あ、いやいや…。
『進化した猿たち』、現在は絶版ですから、盗作するチャンスかも。あ、いやいや(笑)。
Posted by 高井 信 at 2011年06月12日 16:02
横田順彌先生に「時を駈ける熟女」というショートショートがありましたが、それとは関係ありませんが、こちらのHPで、米国の一齣漫画が紹介されていました。 
http://blog.ap.teacup.com/heather/192.html?rev=1#comment )
 これとは関係ありませんが、藤野千夜先生の芥川賞受賞作「夏の約束」(講談社文庫に収録)の“菊ちゃんの挿話”。講談社文庫なら107ページから110ページなんか、ショートショートっぽいように思います。
Posted by 橘まるみ at 2011年06月29日 22:30
楽しませてもらいました。>ヒトコママンガ
 ヒトコママンガ集は、気が向くと買っていますが、全く整理できていません。きっちりとリスト化しておいたほうがいいとはわかっているんですが……。
Posted by 高井 信 at 2011年06月30日 08:52
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