若いころ、古本屋を回っていて『モンテ・クリスト伯』を見かけると、その本を読む気はなくても自然に手が伸びていました。先日の記事に書影をアップした新潮社・世界文學全集版(全2巻)も、そのころに買った本です。
世界文學全集は昭和初期の本ですが、もっと古いものもあります。黒い本のコーナーを眺め、目についた2冊を取り出してきました。(もちろん、黒岩涙香『巌窟王』以外です)
こんな記事を喜ぶ人がいるとは思えませんが、紹介しちゃいます。
◎笹川臨風編輯『通俗モントクリスト物語』通俗教育普及會・通俗叢書(大正6年1月15日発行)
裸本です。扉の画像もアップしておきます。
◎アレキサンダア・ヂユウマ著/谷崎精二・三上於菟吉譯『モントクリスト伯爵―前編―』新潮社・泰西傳奇小説叢書(大正8年9月13日発行)
所有しているのは前編のみですが、今さら揃える気はありません。函には「ヂユウマ」と書かれていますが、本文では「ヂユマ」だったり「ヂューマ」だったり(笑)。


