ん? 『山彦の家』?
一瞬、何のことなのかわかりませんでしたが、数秒後――あ、探している本だ。
「それ、探求書です」
と返答。その時点では、ただ単に本の存在を知っているか訊かれただけと思い込んでいました。ところが、違っていたんですねえ。
はたと気づくと、彼の手には『山彦の家』が……。
いやあ、驚きました。この本、ずいぶん前からの探求書なんですが、全然見かけなくて、探していることすら忘れていたくらいなんです。おそらく、超がつくレア本と思います。
さらに、もっと驚いたことには、
「差し上げますよ。まだ読んでないから、読んだら」
うっひゃあ! てなもんです。
そんなわけで、T・F・ポイス『山彦の家』筑摩書房(53)を入手することができました。

ポイスは1875年生まれ。少なくとも、ショートショートの先駆的作品群であることは間違いないですね。
ありがとうございます!>Sさん
ちなみに、あとがきによれば、この本は『ポイス短篇選集』健文社(35)の改題再編集版とのこと。こちらもできれば入手したいものですが、難しいでしょうね。
あ。
もちろんSさんにお礼はしています。私、そこまで図々しくないです(笑)。

【追記】2011年2月3日
『ポイス短篇選集』健文社(35)を入手しました。作品の掲載順は変更されていますが、収録作品は同一です。