
神戸文学館で開催予定のSF企画展です。
神戸で行なわれるSF展かあ。神戸――だけに限定すると厳しいから関西にスポットを当てた催しになるのかなあ。
なんて思いを巡らせていたところ、ふと、かんべむさしのエッセイ「SFは関西に限る?」を思い出し、久しぶりに読み返してみました。

この本にはちゃんとした定義も述べられていますが、かんべむさしはあえて無視(笑)。蛇足的に書かれている「このほか、新製品普及会(SF)、サービス・ファクトリー、ストリップ・ファン、スチューデント・フェスティバル、ステープル・ファイバー、などがSFと呼ばれるが、ここでいうSFとは関係ない」のみに注目します。
>僕はSFといえばサイエンス・フィクションだと思いこんでいたのだが、

となり……(笑)。
よくもまあ、ここまでこじつけられるなあと呆れつつも、楽しく読んだことを思い出します。
最後には、はたと真面目になり――
>現在、SF作家クラブの会員で関西に在住しているのは、小松左京・
>筒井康隆・眉村卓・堀晃・そして、かんべむさしの五人である。数と
>しては非常に少ない。

現在、数多くのSF作家が関西に住んでいることを思うと、隔世の感があります。あ、私も3年前までは関西に住んでいたのでした。
なお、「SFは関西に限る?」は、初出は「奇想天外」1977年8月号(17号)で、『むさし走査線』奇想天外社(79)/徳間文庫(81)に収録されています。
SF企画展>関西にこだわらなくてもいいんじゃないですか。野村さんにも話したんですが、分科的に高井さんプロデュースショートショート展とか。陳列ケースでこのブログのミニ版現物版なんかどうでしょうか?
あ、だいたいまだ、主催者から協力要請をいただいていないのでした。今のところ、何か要請があって、それが自分にできることなら協力しようと考えています。
タイトルは「SF黎明期と神戸(仮)」とのことで、どうやら神戸を中心に据えた企画のようです。ショートショート展は不適ですねえ。
いずれにしても、協力はさせていただくつもりです。
個人的には神戸に焦点を絞るのはどうなんかなあ、と思いました。
ハイカラとSFを繋ぐのは(それもひとつの見識ですが)客観的にはごく細い線のような気がします。タルホをSFだと認識しているのははっきりいってSF関係者だけでは?
神戸ということならショートショート集「鳴りやすい鍵束」の成立事情も紹介してほしいですね。もちろん要請しますけど。大体私自身この番組をちゃんと聞いてない(朝の番組で聴取不可能だった)ので、知らないし興味があります。
そちらに「SF年表」(暫定版)が行ってますでしょうか。大町氏が作成されたものだそうですが、チェックしていただけたらと思います。
>タルホをSFだと認識しているのははっきりいってSF関係者だけでは?
ショートショートでもないと思います。関連資料として、チェックはしていますが。
「SF年表」(暫定版)、届いていますけど、うちはエクセル・ファイルが開けないんですよ(苦笑)。
この件、内部事情を公開ブログでやりとりすると、主催者に迷惑がかかるかもしれません。何かあれば、今後はメールで。
いいイベントになるよう、皆で協力しましょう。