こういう本って、無条件に楽しいですね。もちろん、知らない作家や本の知識を得ることができます。知っている作家や本の記述に対しては「ふむふむ」と頷きます(←こちらのほうが楽しいかも)。附録の「怪奇幻想漫画家事典」「怪奇幻想映像小史」も実に嬉しいです。まずはマイブームの「伊藤潤二」の項を読んだりして(笑)。事典というより読み物ですね、これは。
そう言えば、荒俣宏『世界幻想作家事典』国書刊行会(79)なんて本もあって、こちらも楽しく眺めたものでした。これ、30年も前の本なんですねえ。まだ私が学生だったころ……。久しぶりに手に取り、懐かしさを覚えました。
幸いなことに、この2冊、サイズが同じです。存分に楽しんだあとは、隣に並べて書棚に収納することになるでしょう。並べてみると、すさまじい迫力です。
私、いずれは『日本ショートショート作家事典』を出したいという夢がありますが、その道のりは険しいです。