へえ、ショートショートも収録されているのか。面白そうだなあ、読みたいなあ。
ここのブログの読者の多くには解説不要と思いますが、いちおう書いておきますと、『ウィアード』は、1923年に創刊された怪奇小説専門誌「ウィアード・テールズ」に掲載された小説の傑作選です。
『ウィアード』の親本である『ホラー&ファンタシイ傑作選(全4巻)』青心社(84~88)の第1巻、第2巻は何年か前に(ブックオフで)買ったのですが、罰当たりなことに読んでいませんでした。いい機会だから全4巻を揃え、それから読もう、と探し始めたものの、これがなかなか売っていません(売っていても、高くて手が出ない)。
しかしながら、これが古本の不思議なところで、1週間ほど前に第4巻を、さらに今日、第3巻を入手できてしまいました。
嬉しいのですけれど……。ちょっと前、文庫版『ウィアード』は『ホラー&ファンタシイ傑作選』を増補したもの――各巻、数編が新たに収録されていたり、小さな再編集もされていることに気づき……。
『ウィアード(全4巻)』が欲しくなって、困っております。
「ウィアード・テールズ」寄稿者には私好みの作家が多くて、若いころは、アンソロジーが出ると積極的に買っていました。
「幻想と怪奇」1974年10月号(12号)*特集=ウィアード・テールズ
『慄然の書 ウィアードテールズ傑作集』継書房(75)
『悪魔の夢 天使の溜息 ウィアードテイルズ傑作選』青心社(80)*大瀧啓裕編
『眠られぬ夜のために ウィアード・テールズ傑作選』ソノラマ文庫海外シリーズ(86)*カート・シンガー選
このあたりはリアルタイムで読んでいました。にもかかわらず、なぜ『ホラー&ファンタシイ傑作選』を手に取らなかったのか不思議ですが、表紙に「ウィアード・テールズ」と書かれていなくて、気がつかなかったからと思います。←結構いいかげんな買い方をしていました(笑)。
以下、蛇足です。
記事を書きながら『ホラー&ファンタシイ傑作選』を眺めていましたら――
おっ。第4巻にはハネス・ボクの短編も収録されているではありませんか。
ボクの作品は、たぶん長編『魔法つかいの船』ハヤカワ文庫SF(76)と『金色の階段の彼方』ハヤカワ文庫FT(82)しか読んでいませんが、かなり強く印象に残っています。特に『魔法つかいの船』は面白かったですねえ。
さて、短編は?
【追記】11月2日
少し間をおいて、那智史郎・宮壁定雄編著『ウィアードテールズ 別巻』国書刊行会(88)が発売。「ウィアード・テールズ」の研究書で、こちらは買いました。同誌のインデックスなども収録されていて、非常に素晴らしい資料集でもあります。

古本屋に行くときに気に留めていたら、呆気なく揃ってしまいました。>『ウィアード』全4巻
1ヶ月ほど前に3冊まとめて購入。今日、残った1冊をゲットです。「ウィアード・テールズ」とは相性がいいみたいですね(嬉)。
ぼちぼち読んでいくつもりです。
ところで、親本があったとは知りませんでした。高井さんのところはほんと勉強になり、ありがたいです。
問題は(いえ私個人的な問題ですが)、今後更にデータが充実していったとき、この宝の山をうまくデータベースとして使いこなせるかということなんですね。自分のブログでさえ、もはや何を格納したのか訳が判らなくなりつつあるので(^^;
同じく。私はSFもホラーも、古~いのが大好きです(笑)。
>ところで、親本があったとは知りませんでした。高井さんのところは
>ほんと勉強になり、ありがたいです。
いえいえ、こちらこそ、しばしば大熊さんの掲示板を参考にさせてもらっています。
こちら、ほとんどはデータの垂れ流し状態です。大熊さんのように個々の作品紹介をしたほうがいいとは思うのですが、それを始めると時間を取られ過ぎて……。再読が必要ですからね。
>問題は(いえ私個人的な問題ですが)、今後更にデータが充実して
>いったとき、この宝の山をうまくデータベースとして使いこなせるかと
>いうことなんですね。
左カラムの検索ボックスを有効活用していただければ、と。私も確認のため、しょっちゅう使っています。