> ゆえあって、ちょっと前からファンジンのはいったダンボールを開けて、なんじゃらかんじゃら。
と書きました。推測されていた方もいるかもしれませんが、ええ、そうです、ファンジンを作るための調べものをしていました。
で、本日完成。
『ジンテン1★図録』です。
どんな内容かといいますと、私の巻末エッセイ「図録刊行への道」、冒頭部分を読んでいただきましょう。
ジンテン1――第1回日本SFファンジン総展示会は、第11回日本SF大会MEICONⅡ(1972年8月19日~20日開催)に於いて催されました。当時、私は中学3年生。SFを読み耽ってはいましたが、SFファンダムとはまだ縁のないころですから、当然、このときのSF大会には参加していません。日本SF大会というものが存在するということすら知らなかったかもしれません。
あれから42年が過ぎ去り……。折りしも現在、世田谷文学館(東京)で「日本SF展・SFの国」なる企画展が開催されています(2014年7月19日~9月28日)。その図録が実に素晴らしい出来でして、それを眺めているうちに――
そうだ、ジンテン1の図録を作ろう!
と思い立ちました。
MEICONⅡのプログラムブック(1972年8月19日発行)にはジンテン1の詳しい紹介記事が載っています。初期のファンジン事情を知る資料として、まさに一級品。以前から注目していたのです。
無署名の記事ですが、わが師・岡田正也(本名:正哉)さんが書いたものであることは明らかです。幸いなことに岡田さんの書いたものに関しては、ご遺族から全権委任を受けており、これを使用することに問題はありません。―後略―

さっそくテキスト入力し、適当に書影も入れ、ちゃちゃっと作ってみたところ、文庫サイズで16ページ。当初はこれでいこうと思っていたのですが、だんだんと欲が出てきまして……。
先輩たちに寄稿をお願いしたり、書影をどばっと増やしたり。――結果、文庫サイズで50ページになりました。
帯も付けましたが、あえて外した状態の書影を掲載します。本文にも書影満載で、眺めているだけで楽しい。もちろん、読んでも楽しい。
ファンジン、いいなあ。
関係者の皆さまには明日発送する予定です。しばしお待ちくださいね。