2014年08月31日

『ジンテン1★図録』

 一昨日の記事で、
> ゆえあって、ちょっと前からファンジンのはいったダンボールを開けて、なんじゃらかんじゃら。
 と書きました。推測されていた方もいるかもしれませんが、ええ、そうです、ファンジンを作るための調べものをしていました。
 で、本日完成。
『ジンテン1★図録』です。
 どんな内容かといいますと、私の巻末エッセイ「図録刊行への道」、冒頭部分を読んでいただきましょう。

 ジンテン1――第1回日本SFファンジン総展示会は、第11回日本SF大会MEICONⅡ(1972年8月19日~20日開催)に於いて催されました。当時、私は中学3年生。SFを読み耽ってはいましたが、SFファンダムとはまだ縁のないころですから、当然、このときのSF大会には参加していません。日本SF大会というものが存在するということすら知らなかったかもしれません。
 あれから42年が過ぎ去り……。折りしも現在、世田谷文学館(東京)で「日本SF展・SFの国」なる企画展が開催されています(2014年7月19日~9月28日)。その図録が実に素晴らしい出来でして、それを眺めているうちに――
 そうだ、ジンテン1の図録を作ろう!
 と思い立ちました。
 MEICONⅡのプログラムブック(1972年8月19日発行)にはジンテン1の詳しい紹介記事が載っています。初期のファンジン事情を知る資料として、まさに一級品。以前から注目していたのです。
 無署名の記事ですが、わが師・岡田正也(本名:正哉)さんが書いたものであることは明らかです。幸いなことに岡田さんの書いたものに関しては、ご遺族から全権委任を受けており、これを使用することに問題はありません。―後略―

ジンテン1★図録.jpg という次第です。
 さっそくテキスト入力し、適当に書影も入れ、ちゃちゃっと作ってみたところ、文庫サイズで16ページ。当初はこれでいこうと思っていたのですが、だんだんと欲が出てきまして……。
 先輩たちに寄稿をお願いしたり、書影をどばっと増やしたり。――結果、文庫サイズで50ページになりました。
 帯も付けましたが、あえて外した状態の書影を掲載します。本文にも書影満載で、眺めているだけで楽しい。もちろん、読んでも楽しい。
 ファンジン、いいなあ。

 関係者の皆さまには明日発送する予定です。しばしお待ちくださいね。
posted by 高井 信 at 19:40| Comment(1) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月30日

「SFマガィジンマガイ」

 ファンジンのレプリカを作ろうとして、困っちゃうのが紙の色です。ことに古いファンジン(わら半紙を使っているものが多い)はもともと茶色いのに、年月を経てさらに茶色くなっているケースも多く、それをスキャンしてモノクロ印刷すると、かなり読みにくくなります。カラー印刷すればいいのでしょうが、ただの文字原稿をカラー印刷したくないし、それにカラー印刷しても美しくないことには変わりないし。
 と書くと、え? モノクロでスキャンすればいいのでは? と思われる方もいるでしょう。まさにその通り! しかし恥ずかしながら私、モノクロでスキャンできるなんて、知らなかったのですよ。さらに、ペイントを使えばカラー画像をモノクロに変換できることも……。
 カラーをモノクロでコピーできることは知っていた(←常識)し、実際たまに使っているのに、なぜ? いま思えば不思議ですが、事実なのですから仕方がありません。
 先日、ふとしたきっかけでそれを知り、試しに茶色の激しいファンジンをモノクロ・スキャンしてみたら――おお、紙が白い! カンゲキ!
 またレプリカを作るときに……と、そのときは何もしなかったのですが、つい先ほど――
 そうだ、「SFマガィジン」のレプリカを作っちゃお。
 と思い立ちました。「SFマガィジン」についてはこの記事をご参照ください。画像をアップしたページ(目次を含む最初の4ページ)はまあまあ白っぽいんですが、あとのページは見事に茶色い。こんなのです。
現物.jpg
 もちろんこのファンジン、現物を持っているわけで、レプリカは不要。にもかかわらず、なぜレプリカを作ろうと思ったかというと――要するに「SFマガィジンマガイ」です。これを思いついた途端、無性に作りたくなってしまって(笑)。
「SFマガィジン」は石原藤夫さんが作られたファンジン資料集に画像が収録されていますから、改めてスキャンする必要はありません。カラー画像をモノクロ変換するだけ(表紙はそのままカラー)。表紙込み32ページだから、さほど手間でもないし。
 変色の度合いにもより、モノクロ化すると文字が薄くなりすぎて、読めなくなることもあります。それが心配でしたが、「SFマガィジン」は大丈夫でした。
 変換して割付けして、印刷。こんなにきれいにできました(嬉)。
レプリカ.jpg
SFマガィジン.jpg 表紙はこのように。
 A4用紙に印刷。上下左右の余白部分(印刷できない数ミリ)をカットしますから、本物より一回り小さくなってしまいますが、気になるほどではありません。おそらく本物と並べなければ気がつかないのでは?
 ということで、完成です。>「SFマガィジンマガイ」
 あ、本物は平綴じですが、マガイは中綴じです。中綴じにしてくれと言わんばかりの、表紙込み32ページ(笑)。
posted by 高井 信 at 18:24| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

梶井基次郎『檸檬』

 ここのところ天気が悪く、家に閉じこもっていました。いささか鬱屈気味です。
 今日は久しぶりの晴天。近所のブックオフを散歩してきました。
◎今岡深雪『ジャータカ物語』浄土宗出版(11)
 インドの昔話――お釈迦様の輪廻転生物語集です。各編は極めて短くて、いちおうショートショートの参考書ではあるのですが、ここまで手を伸ばす必要はないかも。
◎梶井基次郎『檸檬・Kの昇天 ほか十四編』講談社文庫(72)
 広義のショートショート集。見かけると、とりあえず買います。
ジャータカ物語.jpg 講談社文庫.jpg
 梶井基次郎の「檸檬」を表題とした文庫本、いろいろ買ってるなあ――と、書棚から取り出してみました。
『檸檬・城のある町にて』角川文庫(51)
『檸檬』新潮文庫(67)
『檸檬・ある心の風景 他二十編』旺文社文庫(72)
『檸檬』ハルキ文庫(11)
角川文庫.jpg 新潮文庫.jpg 旺文社文庫.jpg ハルキ文庫.jpg 
 あと、文庫本では『梶井基次郎全集 全一巻』ちくま文庫(86)もあって、これにも当たり前ですが、「檸檬」が収録されているし……。う~~~む。  
 帰宅したら、森岡浩之『突変』徳間文庫(14)が届いていました。森岡さん、いつもありがとうございます。
 異源生物(チェンジリング)がはびこる裏地球ですか。魅力的な世界設定で、面白そうです。それにしても、書き下ろし1000枚! 聞いていましたが、実際に手に取ると、ぶ厚いですねえ。で、背文字がド迫力。『梶井基次郎全集』と並べてみましょう。ちなみに、『~全集』552ページ、『突変』734ページ。
ちくま文庫.jpg 突変.jpg 背.jpg
posted by 高井 信 at 15:14| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月29日

「HORIZM」

 ゆえあって、ちょっと前からファンジンのはいったダンボールを開けて、なんじゃらかんじゃら。やっぱりファンジンは楽しいですね。読むのも出すのも。――で、どっちがより楽しいかというと、私の場合、間違いなく出すほうです。
 ということで、ちょっぴり久しぶりの更新はファンジンの話。
 いやあ、びっくりしましたねえ。「HORIZM」がまだ続いていたなんて! ええ、慶大SF研の会誌です。最新号は今年8月発行の38号とのこと。案内サイト(→ここ)には書影も掲載されていて、おお、美しい!
 うちにあるのは2号(1972年11月26日発行)と3号(1973年8月1日発行)の2冊だけです。創刊号の発行は? と森東作編『SFファングループ調査(Ⅰ)』SFファングループ資料研究会(75)を見ました。創刊号の発行日は記載されていませんでしたが、創立は1971年6月26日とあり、おそらくそのころでしょう。今年で43年!
 どのようなペースで発行されてきたのか知りませんけれど、すごいことですね。
 あ、そうそう。3号には星新一「愛の鍵」の英訳が掲載されています。
ほらいずむ2.jpg ほらいずむ3.jpg
 長寿ファンジンというと、1957年に創刊、昨年7月に204号で終刊した「宇宙塵」を思い出します。なんと、56年! 創刊が早かったこともあり、当分の間この記録が塗り替えられることはないでしょうが、慶大SF研のように世代交代がうまく進めば、とんでもない長寿記録が生まれるかもしれませんね。
 うちにあるファンジンで、大昔に創刊され、いまだに続いているものを挙げますと――
「赤き酒場」――1978年創刊。今年で36年。
「HARD SF LAB.公報」――1982年創刊。今年で32年。
 長期の休刊ののち復刊したものも含めれば――
「宇宙気流」――1962年創刊。1973年休刊。2010年復刊。今年で52年。
「イマジニア」――1967年創刊。1970年休刊。2013年復刊。今年で47年。
 これだけの休眠期間をカウントするのは反則でしょうね(笑)。
posted by 高井 信 at 18:40| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月25日

真逆

「真逆」という漢字を見て、どう読みますか? 「まぎゃく」ですか? それとも……。

 いつのころからか――そんなに遠い昔ではありません――「まぎゃく」という耳慣れない言葉を聞くようになりました。そのうち、目にするようにもなりました。多くの場合、「真逆」という漢字を使われて。
 私は「まぎゃく」という言葉に強い違和感を覚えます。使ったことはないし、今後も使う気はありません。「逆と言えば、いいじゃん」と思ってしまうんですよね。まあ、「逆に~」が「逆」という意味を失い、「したがって~」とか「だから~」という意味で使う人が増えたから(←これにも違和感)というのも原因であろうかと思いますが、だったら、「なんで正反対と言わないの?」なのです。

 先日買った泡坂妻夫『魔術館の一夜』社会思想社(83)を読んでいましたら――
真逆.jpg
 う~~~~む、「真逆(まぎゃく)」という新語も嫌だけれど、「真逆(まさか)」を漢字で書かれると、これも違和感があるなあ(笑)。

 あ、そうそう。
 この言葉に注目して書いたのが拙作「投稿テーマ」です。「誤用だ! 御用だ!」(井上雅彦監修『喜劇綺劇』光文社文庫・異形コレクション(09)に収録)の1編。よろしければ、読んでみてください。
posted by 高井 信 at 15:15| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月24日

『あなたの知らない怪獣(秘)大百科』

 映画秘宝『あなたの知らない怪獣(秘)大百科』洋泉社MOOK(97)を読みました。
怪獣秘大百科.jpg 怪獣といっても、そんなに狭いジャンルではなく、エイリアンやらモンスターやら怪人やら、いろいろ含めた映画ガイドブックです。古い作品から新しい作品まで網羅。
 巻頭に、「我々は、まだ見ぬ怪獣映画を求めて、海を渡り、コレクターの手を借り、裏ビデオにまで手を出して、徹底的に集めまくった。その数五百!(概算) そして我々は見た! 衝撃の真実の数々!」とあります。文献の孫引きなんかしない、ちゃんと映画を観て、書いているのだ、という表明ですね。こういうスタンスは大好きです。
 いやあ、それにしても……。よくもまあこんな映画まで、という作品がどっさり。いまでこそDVDで容易に観られるようになった作品もありますが、何しろ前世紀のことですからね。ソフトを入手する苦労たるや並大抵ではなかったと察します。
 当然のことながら、私の知らない映画たくさん。観たい映画もたくさん。その多くは、おそらく日本でソフトは販売されていないと思われ……。観たいよ~と身もだえしています。
 どんな作品が採り上げられているのかというと、こんなのです。(↓)
裏表紙.jpg

【追記】
 135ページに――
>82年には、『怒りの湖底怪獣/ネッシーの大逆襲 The Loch Ness Horror』(TV公開)を発表。その学芸会の大道具みたいなネッシー(本人は「いい怪物だよ。E.T.よりもね」などと寝言を言っているが……)と退屈な演出は、さすがブキャナン。
 209ページには――
>そんなジェス・フランコの、ドラキュラ、フランケンシュタインの怪物、狼男勢揃いの映画『三大怪人・史上最大の決戦』(71年・スペイン・TV公開)は、ルーズソックスを履いて「チョベリバ」と叫びたくなるようなひどい作品。
ネッシーの大逆襲.jpg 三大怪人史上最大の決戦.jpg
 このビデオテープ(↑)、何ヶ月か前に怪奇映画ファンの知人から借りて、まだ観ていないんですよね。う~~~む、どうしようかなあ。
posted by 高井 信 at 15:57| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月23日

『魔術館の一夜』

 出かけたついでに古本屋を覗きました。古本、新刊問わず、本屋に足を踏み入れるのは久しぶりです。やはり心が落ち着きますね(笑)。
魔術館の一夜.jpg 購入したのは――
◎泡坂妻夫『魔術館の一夜』社会思想社(83)
 小説仕立てで書かれたマジック本ではないかという気もするのですが、帯に大きく「泡坂妻夫トリック ショート ショート!」、その下に「奇術の種あかしと読みものを両立させることは不可能に近い○泡坂妻夫はこの放れ業をやりとげた」なんて書かれていたら、買うしかありません。教養文庫版(87)も出ているようです。とりあえずは読んでから、探すかどうか考えましょう。

 泡坂妻夫のショートショートについては、ここに。
posted by 高井 信 at 23:27| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月22日

『星の星新一』

 星新一ファンの友人が近江哲史『星の星新一』私家版(86)のコピーを送ってくれました。もちろん、拙ブログの記事を読んで、とのことです。
 すっごく読みたかった本なので、とっても嬉しいです。ありがとうございます!
 コピーで読んでもいいんですが、せっかくなのでレプリカ作製(笑)。本の形にして読みました。
 田川部長(ご存じと思いますが、著者の小説を書く際のペンネームは田川雅一朗)が部下の課長に星新一の魅力を語る――会話形式で書かれています。前作『星新一の星』私家版(83)とはずいぶん趣が違いますね。中心となるのは星新一1001編目の話です。あれからもう30年以上が経っているんですねえ。思わず遠い目になってしまいます。
 巻末には「星の星新一」というタイトルのショートショートが配置されています。心憎い演出ですね。星新一への敬愛に満ちた好編で、心地よい気持ちで読み終えました。
星新一の星/星の星新一.jpg
 こんな嬉しいことが起こるのも、ブログを続けていればこそ、ですね。ありがたや、ありがたや。
 これからもよろしくお願いします。>皆さま
posted by 高井 信 at 18:58| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月20日

アニメ「のび太の地底文明説の巻」

ドラえもん.jpg『ドラえもん』アニメのエピソード「のび太の地底文明説の巻」を観ました。異説クラブメンバーズ・バッジの出てくる話です(1981年10月9日放映)。1ヶ月ほど前、藤子・F・不二雄『藤子・F・不二雄の異説クラブ』小学館(14)を読んで以来、機会があれば観たいなあと思っていました。
 ストーリー自体はマンガとほぼ同じですけれど、アニメはアニメで楽しめます。観られて、よかったです。
 このビデオにはあと6本「のび太のなが~い家出」「火災予定報知ベル」「おもかるとう」「時門」「むすびの糸」「さかさカメラ」が収録されています。いくつかは、なんとなく観たことがあるような……。
 で、続きを流しながらブログを更新している次第です。
『ドラえもん』って、やっぱり楽しい!
posted by 高井 信 at 22:04| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「小学生のためのショートショート講座」

 偕成社サイトにて「小学生のためのショートショート講座」を連載することになりました。連載開始のお知らせはここ、第1回目はここです。
 読者対象はショートショートも星新一も知らない小学生ということで、超初心者向けの講座ということになります。とはいえ、私が書くわけですから、ちょいちょいマニアックな情報も入れていこうかなと(笑)。
 ゆったりとしたペースで進めてまいります。お付き合いただければ嬉しいです。

 あ、そうそう。重要なことを書くのを忘れていました。
 イラストを担当しているのは、海野久実(和田宜久)さんです。ショートショートをとことんわかっている方とコンビを組むなんて、心強い限りです。
 これからの長丁場、よろしくお願いしますね。>海野さん
posted by 高井 信 at 13:18| Comment(3) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月17日

映画『MAY―メイ―』

 相変わらず映画なお盆です。

 今夜は『MAY―メイ―』を観ました。かわいそうな生い立ちを持つサイコ女性・メイを主人公とするホラー映画です。
 友だちのいないままに成長したメイは他人との関係がうまく築けません。愛したい、愛されたい。しかし、それはうまくゆかず、挙げ句にフランケンシュタイン博士を彷彿させる暴挙に……。
トラウマ.jpg でろでろぐちゃぐちゃのスプラッタ・ホラーも好きですが、こういうじわじわ来るタイプのホラー映画もいいですねえ。サイコ・ホラーの秀作と思います。
 あ! 主人公の女性、誰かに似ているなあと思っていましたが、映画を観ている間には思い出せず。記事を書いていて、いま思い出しました。――佐伯日菜子です。最も印象に残っているのは『エコエコアザラク』の黒井ミサ! だいぶ前、テレビの深夜放送で観たんですよね。懐かしいなあ。
 作中、ダリオ・アルジェント監督の『トラウマ』が話題になっていました。これも懐かしいですねえ。アルジェントといえば、先日、レンタルビデオショップで『ドラキュラ』なんてタイトルを見かけ、気になっています。
 んで、ドラキュラといえば、先月末に買ったDVDボックス『ドラキュラVSミイラ男』、ミイラ映画5本は観ましたが、ドラキュラ映画5本は手つかずです。いつ観るのかしらん。
posted by 高井 信 at 22:56| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月16日

映画『パニック・マーケット』

 映画三昧のお盆を過ごしています。あんまり映画の記事が続くのもなあ……と抑えていたら、ブログの更新が停滞してしまい……(苦笑)。まあいいや、と映画のことを書くことにしました。
 今週、ブログに書いた以外にどんな映画を観たかというと――『最強ゾンビ・ハンター』とか『メガ・シャークVSメカ・シャーク』とか『パニック・マーケット』とか『武器人間』とか。
 個人的に最も面白かったのは『パニック・マーケット』でした。

 大津波で街が水没。スーパーマーケット内もプール状態(もちろん海水)で、そこには巨大なサメが……。前から何度も書いていますが、閉空間を舞台にしたモンスター・パニック映画は私の大好物です。楽しかった~。
 思い返せば『ジョーズ』のころ、サメ映画というとハラハラドキドキの代名詞でしたが、いまや完全にギャグ映画と化していますね。まさに手を変え品を変え(笑)。(この記事とかこの記事を参照)
 馬鹿らしいなあと思いつつも、新作がリリースされると、ついつい観てしまいます。ブログには書かなかったと思いますが、比較的最近、『アイス・ジョーズ』とか『ゴースト・シャーク』なんてのも観ています。今週観た『メガ・シャークVSメカ・シャーク』もサメ映画ですね(これは今ひとつ)。大当たりは少ないけれど、大きく外れることもなくて、どれもそこそこ楽しませてくれます。
 さて、次はどんな手で楽しませてくれるでしょうか。『スペース・ジョーズ』? 『人面ジョーズ』? 『ミニチュア・ジョーズ』? 『透明ジョーズ』? あはははは。

『パニック・マーケット』の次に面白かったのは『最強ゾンビ・ハンター』です。

 おお、ダニー・トレホ! 『マチェーテ』、抜群に面白かったなあ、と何気なくネット検索したら――
 続編『マチェーテ・キルズ』!? 来月2日にレンタル開始!?
 観ます!
posted by 高井 信 at 14:01| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月13日

アニメ映画『ターザン』

 映画『ターザン』を観ました。2013年製作のフルCGアニメ映画です。パル・ウル・ドンに思いを馳せていたら、無性にターザンが恋しくなって。
 時代設定は違うし、物語の背景も違います。ストーリーはどうかな。こんな話を読んだ記憶はないので、おそらくオリジナルでしょう。要するに、ターザンというキャラクター(これすら生い立ちも含め、微妙に変えられていますが)を主人公とした冒険映画ということです。
 まあ、ターザン映画というのはそもそも、ターザンというキャラクターを使った、原作とは別の物語ですから、それを云々しようとは思いません。CGはきれいだし、ストーリーもまあまあ楽しめたし、いいのではないでしょうか。しかし一点、悪役の名がクレイトンというのは……。さすがに違和感ありまくりでした。クレイトンという名の悪役、原作に出てましたっけ?
posted by 高井 信 at 20:14| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『パル・ウル・ドンへの御招待』

パルウルドンへの御招待.jpg というわけで(この記事のコメント欄参照)、冊子『パル・ウル・ドンへの御招待』を作りました。原稿用紙8枚(+新たに解説3枚)。――これくらい朝飯前、ではなくて朝飯後に作業を開始して昼飯前に終わりました。
 もともと手作り本の発行部数は少なく、(岡田正也さん関連以外は)10部前後ですが、今回は特に、完全に自己満足の産物でして、人様に読んでもらうほどの内容ではありません。ふだんよりもさらに減らして、5部としました。こんなの、もはや出版物とは言えないですね(笑)。
 いやしかし、若いころはいろいろやっていましたねえ。書いただけで発表もせずに放置してる原稿、ほかにもあります。その多くは忘れちゃっていて、目にすると、うっほー(笑)。

 あ、そうそう。パル・ウル・ドンって? という方はこの記事をご覧ください。
posted by 高井 信 at 14:26| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月12日

映画『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』


 映画『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』を観ました。
 ひとりの女性が3日をかけて、じわじわとゾンビになっていく様を描きます。精神は人間のままで。
 血を吐き、目が充血し、歯が抜け、髪の毛が抜け落ち、皮膚の感覚がなくなり、爪がはがれ、ついには精神的にもおかしくなり……。
 ゾンビ映画は数多く観てきましたが、これは斬新。良くも悪くも、忘れられない1本になりそうです。
posted by 高井 信 at 23:12| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月11日

SF関連の展示会

 昨日の記事で――
> 世田谷文学館で開催中の「日本SF展・SFの国」、行こうかどうしようか迷っています。同じく世田谷文学館で催された「星新一展」には行くことを即断したのですが、「日本SF展・SFの国」にはそこまでの吸引力はなく……。もちろん、私にとって、ですが。
 と書きました。
「星新一展」も今回の「日本SF展・SFの国」もすごく魅力的なコンテンツで、どうして私の思いにこれほどの温度差があるのか。
 ちょっと考えて、すぐに判明しました。
 この数年、SF関連の展示会に数多く足を運んだのですね。
「星新一展」世田谷文学館
「SF幼年期と神戸」神戸文学館
「星新一展~2人のパイオニア~」手塚治虫記念館
「小松左京展」神戸文学館
「日本SF作家クラブと手塚治虫展」手塚治虫記念館
 これだけ足を運んでいるSFファンって、そう多くはないのではないでしょうか。
 で、世田谷文学館の「星新一展」はその最初です。あのときは星新一のアイデア・メモや子どものころの自筆原稿とかを見て、コーフンしましたが、その後、筒井康隆(日本SF幼年期と神戸)、手塚治虫、小松左京……。あれやこれや、いーっぱい見てしまったのです。
 で、今回の「日本SF展・SFの国」です。おそらく個々の展示では、これまでの展示会には及ばないような気がして……。「SFマガジン」とか創元SF文庫とか、改めて見たくはないし(笑)。特撮関係の展示も充実しているようですが、実は私、そういった映画やドラマを観るのは大好きなものの、マニアックなファンではなくて、特撮技術とか設定資料とか裏話とか、全く興味がないんですよね。
 とはいえ――
 やっぱり行こうかなあ、と悩んでおります。こうして悩み続けるくらいなら行っちゃったほうがいいかも(笑)。
posted by 高井 信 at 22:48| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画『リディック ギャラクシー・バトル』


 映画『リディック ギャラクシー・バトル』を観ました。『リディック』シリーズの第3作です。新しい映画を観るのは久しぶりだな(笑)。
 シリーズといっても、これまでの2作は主人公(暗視能力を持つ殺人犯。異様なタフガイで、殺しの技術に長けている)こそ同じですが、全くテイストが違っているんですよね。第1作『ピッチブラック』はSFホラー、第2作『リディック』はSFアクション映画。『リディック』も悪くはなく、充分に楽しめましたけれど、私の好みでは圧倒的に『ピッチブラック』! 『エイリアン』タイプ(←大好き!)のモンスター映画なのです。
 さて、第3作『リディック ギャラクシー・バトル』は?
 うわ、これ、『リディック』じゃない。『ピッチブラック2』だ~(嬉)。
 約2時間、とーっても楽しかったです。『ピッチブラック』を観たくなってきました。いまはほかにも観たい映画があり、すぐとは言いませんが、近いうちに。
ピッチブラック.jpg リディック.jpg リディック アニメーテッド.jpg
posted by 高井 信 at 21:11| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月10日

『八十万年後の社会』

 世田谷文学館で開催中の「日本SF展・SFの国」、行こうかどうしようか迷っています。同じく世田谷文学館で催された「星新一展」には行くことを即断したのですが、「日本SF展・SFの国」にはそこまでの吸引力はなく……。もちろん、私にとって、ですが。
 すでに行った友人に尋ねると、「よかった」という返事なのですが、彼らは東京在住だったり東京出張のついでだったりイベントの関係者だったり……。そんなのだったら、私も迷わず行くわい(笑)。で、「名古屋に住んでても行く?」と尋ねると、「それは……」となります。
 でまあ、迷っているわけでして、判断材料を集めるためネット検索もしています。
 すると――
 お! これは。>インターネットミュージアム
 写真あれこれ、映像もいっぱい。これは地方在住者にはありがたいですね。眺めていると、行きたい気持ちが勝ってくるのを感じますが、それはともかく――
 ん? と気になる写真がありました。黒岩涙香『八十万年後の社会』(1913年)が写っているのですが、うちの本と違うんですよね。展示されているのは、こんな本です。(当該サイトの写真をトリミング。1913年刊とあります)
展示本.jpg
 で、私の所有本は――
◎扶桑堂刊/大正2年(1913年)9月25日発行(函と本体。本体右端の深緑は補修テープ)
◎扶桑堂刊/大正2年9月25日発行、大正15年(1926年)11月15日改版第1版発行
八十万年後の社会(初版).jpg 八十万年後の社会(改版).jpg
 1913年(大正2年)に2種(あるいは、それ以上)の『八十万年後の社会』が発行されているのでしょうか。どちらも扶桑堂から? それとも展示されているのは別の出版社から? あるいは同じ年に異装版が出た? いやいや、展示に書かれている年号は初版の刊行年で、実際の展示物は(デザイン違いの)重版?
 ふと思いついて、うちにある涙香書誌で最も新しい(と思う)伊藤秀雄・榊原貴教『黒岩涙香の研究と書誌』ナダ出版センター(01)をチェックしました。――掲載されているのは、大正2年9月、扶桑堂刊のデータのみです。う~~む、わかりませんねえ。謎ですねえ。
 古典SFの展示には北原尚彦さんが協力していると聞いているので、尋ねましたら、「私の本ですが、貸し出しているため確認不能。返ってきたら確認します」。
 よろしくお願いしますね。こういうのって妙に気になる、元・古典SFファン(笑)。
posted by 高井 信 at 13:40| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

古本あれこれ

 古本を買いました。
◎松山高『童話 銀の玉』文林堂(48)
 動物を主人公にした、イソップ風の(教訓を含んだ)童話集。「うさぎとかめ」の後日譚もあります。いずれも極めて短く、100ページ足らずの本に16編収録。
◎「カムカムクラブ」1948年8月号(メトロ出版社)
 特集「欧米の怪談集」として、アメリカ、イギリス、フランスの怪談が紹介されています。イギリスの担当は江戸川乱歩。
◎ステファノ・ベンニ『海底バール』河出書房新社(13)
 連作短編集、なのかな? 未読なので、不確かです。全23編。
銀の玉.jpg カムカムクラブ.jpg 海底バール.jpg
◎星新一『はなとひみつ』フレーベル館・キンダーおはなしえほん傑作選(79)
 3ヶ月前にカバーのない本を購入しました。星新一『気まぐれスターダスト』出版芸術社・ふしぎ文学館(00)の「星新一完全著作リスト(日下三蔵)」には「カバー」というデータ表示がなかったため、カバーがない本だと思っていました。
 ところが今回、見かけた本にはカバーがついているんですね。えー? 買わなきゃ、であります。
 結果、うちの『はなとひみつ』はこんなふうになってしまいました。右下の『花とひみつ』は私家版(64)の復刻版(11)です(この記事参照)。できれば私家版も入手したいですけれど、お財布が首を縦に振りません(笑)。
はなとひみつ.JPG
 マンガもあれこれ買いました。たとえば、こんなのです。
◎横山光輝『ジャイアントロボ(上下)』講談社漫画文庫(06)
 昔の実写ドラマは観たことがありますが、原作マンガは未読でした。あっという間に読了。マンガのほうがずっと面白いです。横山光輝、好きだなあ。
◎島本和彦『ハルマゲドン失敗す』BEAM COMIX(01)
 島本和彦の「熱血SF短編集」、ようやく全4冊が揃いました。
ジャイアントロボ.jpg ハルマゲドン失敗す.jpg 熱血SF短編集.jpg
posted by 高井 信 at 12:21| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月08日

『星新一の星』

 尾川健くんに近江哲史『星新一の星』私家版(83)を貸してもらいました。星新一ファンである著者による評論? エッセイ? いや、ラブレターと言うのが正しいかもしれません。星新一が大好きという著者の心情がダイレクトに伝わってきて、非常に好感が持てます。
 なんだか名前に見覚えがあるなあと思ったら、そうそう、著者は〈エヌ氏の会〉会員なのでした。で、これは貸してもらう前、尾川くんに教えてもらったのですが、ペンネームは田川雅一朗。――そう、ショートショート集『殺人予報』私家版(71)の作者なのです。おおおっ!
 昭和8年生まれ。星新一がデビューしたころからの愛読者であり、星新一のデビュー年に生まれた私には経験できない読書歴をお持ちです。リアルタイムで経験された方の証言は貴重ですね。細かな間違いがいくつか目につき、その点が残念ですが、全般的には非常に興味深く、楽しく読ませていただきました。
「あとがき」に、
>この後は『星の星新一』というものを用意している。
 と書かれています。発行されているのか、気になります。もし発行されているのでしたら、ぜひ読みたい!
 それにしても、こんな本を見つけちゃう尾川くん、すごいですね。感謝感謝。
星新一の星.jpg
 上の画像は現物とレプリカです。
 こういった、ショートショート研究の資料となるものは手元に置いておきたい。しかし30年以上も前の私家版となれば、入手困難なのは目に見えていますから。図書館にも所蔵してないでしょうし。
posted by 高井 信 at 23:27| Comment(13) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする