2013年12月12日

『おかしな先祖』

 本日、ブックオフで星新一『おかしな先祖』を見かけました。文庫ではなく、単行本(講談社)です。
 何気なく手に取ったところ――
 あれ? ソフトカバー? この本、ハードカバーじゃなかったっけ? 確か、単行本は1種類しか出てなかったよなあ。カバー画にも見覚えあるし、ハードカバーというのは私の勘違いなのかなあ。
 若いころでしたら記憶力には絶対の自信がありましたが、いまや完全無欠のボケジジイ。自分の記憶が当てにならないことは、思い切り自覚しています。
 私の勘違いと結論し、そのまま棚に戻して帰途に。帰宅したころにはこのことをすっかり忘れていまして、のほほんとブログ記事を書いたのですが、しばらくして、そういえば……と思い出し、うちにある『おかしな先祖』を確認したところ――
 ありゃ、ハードカバーではないですか。ということは、私の勘違いではなかったのですね。私が知らないだけで、『おかしな先祖』にはハードカバーとソフトカバーがあった! うっひゃあ(驚)。これって、よく知られていることなのかしらん。
 こういうときに頼りになるのは星新一コレクターです。
 星新一・未収録作品の調査・収集でもお世話になった和田信裕さんに電話して事情説明。すると驚いたことに、和田さんもソフトカバーなんて知らないとのこと。
 和田さんには「明日にでも確認しに行きます」と話し、電話を切ったのですが――
 あの本、なんだったんだろう。もしかしたらカバーだけが『おかしな先祖』で、中身は別の本だったのかもしれないなあ。そんなにすぐには売れないと思うけど、明日、もし見当たらなかったら、めちゃ後悔するなあ。
 どうしようもなく気になってきて、再出撃。中身も『おかしな先祖』であることを確認し、購入してきました。
 ソフトカバーは昭和50年7月24日発行の第10刷。初版の発行日はハードカバーもソフトカバーも同じで、昭和47年10月20日です。定価はハードカバー(初版)500円、ソフトカバー(10刷)620円。
 以下、書影を掲載します。
 まずは表紙と背。言うまでもありませんが、左がハードカバー、右がソフトカバーです。
表紙.jpg 背.jpg
 続いて本体。
本体.jpg
 ひと回り小さいだけで、デザインそのほか、同じです。

 ということで、情報を求めます。
 皆さんがお持ちの『おかしな先祖』はハードカバーでしょうか、ソフトカバーでしょうか。発行日データとともにお知らせいただければ嬉しいです。
 よろしくお願いいたします。
posted by 高井 信 at 22:23| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『日本幻想文学事典』ほか

 新刊書店に行ってきました。
◎東雅夫『日本幻想文学事典』ちくま文庫(13)
 メインとなるのは作家事典です。文庫本では、そんなに多くの作家を採録することはできず、どんな基準で線引きするのかな~と思っていました。
特撮ニッポン.jpg おお、なるほど。昭和10年(1935年)以前に生まれた作家限定ですか。これもひとつの見識でしょうが、こうなると『続・日本幻想文学事典』の発行に期待したくなります。
◎「別冊宝島2089 特撮ニッポン」宝島社(13)
 日本の特撮史がコンパクトにまとめられています。マニアには物足りないかもしれませんが、私のようなミーハー特撮ファンにはこれで充分。
日本幻想文学事典.jpg
 ブックオフにも行きました。
◎ジョン・ソール『暗い森の少女』ハヤカワ文庫NV(78)
 これ、面白かったなあ。懐かしくなって、思わず購入。
◎文藝春秋編『アンソロジー人間の情景6 奇妙なはなし』文春文庫(93)
 こんなのをブックオフで見たら、買っちゃいます(苦笑)。(この記事のコメント欄参照)
◎戸田誠二『唄う骨』ぶんか社コミックス(05)
 また戸田誠二を買いました。読むのが、ま~~~~たく追いつきません。
暗い森の少女.jpg 奇妙なはなし.jpg 唄う骨.jpg
◎ダニエル・キイス『タッチ』ダニエル・キイス文庫(10)
 とにかく「アルジャーノンに花束を」(短編版)が大好きですから、ダニエル・キイス文庫も発刊からしばらくの間は嬉々として買っていました。しかし、徐々にいいかげんになり……。実を申せば、『タッチ』が文庫化されていたとは知りませんでした。
タッチ.jpg ダニエル・キイス文庫.jpg
posted by 高井 信 at 17:31| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする