いやあ、長かったですねえ(感涙)。
ルヴェル初体験は、はっきりは覚えていませんが、おそらく高校生のころに読んだジュール・ヴェルヌ『八十日間世界一周』東京創元社・世界大ロマン全集(57)に併録されていた「モーリス・ルヴェル短編集」(全14編)だろうと思います。


時は流れ、私はショートショートの研究を始めました。その資料としてルヴェルの本も揃えておこうと考えたのですが……。
「別冊宝石32 世界探偵小説全集5 フランス傑作篇」岩谷書店(53/全14編。世界大ロマン全集と同一)は簡単に入手。『ルヴェル傑作集』創土社(70/全25編)はちょっぴり苦労して入手。『夜鳥』創元推理文庫(03/全31編。春陽堂版に1編増補)は新刊で購入。しかし、そのあとは……。



インターネット時代、お金さえ出せばすぐに買えるわけですが、読む気もない本(収録作品はすべて、創元推理文庫『夜鳥』で読めます)に1万だの2万だのを出す気にはなれません。気長に待っていれば、いつか買えるだろうと思っていましたところ、ようやく! その「いつか」がやってきました。リーズナブルなお値段で買うことができ、大納得であります。
あと残るは『青蝿』博文館文庫(39/全29編。春陽堂『夜鳥』から1編割愛)ですが、『夜鳥』以上に入手は難しそうです。まあ、これも読む気はないわけですし、気長に待ちましょう。
【追記】

『青蝿』は――
>『夜鳥』から二篇をのぞいた文庫化
と書かれています。ん? 記事本文では1編割愛と書きました。私は実物を持っていないので、ネット検索です。2編? 1編? どっちなんでしょ。
それにしても牧くん、春陽堂『夜鳥』をずいぶん高く買ったみたいです。私の買値(たぶん9割くらい安い)を聞いたら卒倒するかも(笑)。いやもちろん、創元推理文庫で再刊される前とあとでは価値が全く違いますから、そんな比較は意味がないですが。
【追記】12月3日
調べてみましたら、2編割愛のようです。>『青蝿』