2013年04月22日

梶尾真治のショートショート集

 梶尾真治といえばSFアイデア・ストーリーの名手であり、当然のごとくショートショートの優れた書き手ですが、意外なことに、純然たるショートショート集は『有機戦士バイオム』ハヤカワ文庫JA(89)だけです。
 まとめてショートショートが読める本としては『カジシンの躁宇宙+馬刺し編』熊本日日新聞社(00)があります。エッセイに加えて、全20編の連作ショートショート「ケイちゃん ヨッちゃんのふしぎなバス旅行」を収録。(『カジシンの躁宇宙』平凡社(97)は純然たるエッセイ集です)
有機戦士バイオム.jpg カジシンの躁宇宙+馬刺し編.jpg カジシンの躁宇宙.jpg
 また、連作短編集『ゑゐり庵綺譚』徳間書店(86)/徳間文庫(92*2編増補)/扶桑社文庫(09*さらに3編増補)に収録されている作品のうち短いものはショートショートと言ってもいいと思います。この本も大好き!
ゑゐり庵綺譚.jpg ゑゐり庵綺譚(徳間文庫).jpg ゑゐり庵綺譚(扶桑社文庫).jpg
 最後に、処女作品集『地球はプレインヨーグルト』ハヤカワ文庫JA(79)にいただいたサインをご覧に入れましょう。(サインだけ、少し大きめにしました)
 懐かしいなあ。>鏡文字
地球はプレインヨーグルト.jpg サイン.jpg
posted by 高井 信 at 19:14| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

北宋社のアンソロジー

 昨日、『ヴィクトリア朝幽霊物語』の記事を書いていて、ふと――
 北宋社からも幽霊小説のアンソロジーが出ていたなあ。
 と思いました。いろいろと良くない噂を聞いている出版社ですが、アンソロジーには私の好きな作家や作品がてんこ盛り。当然のことながら既読作品が多く、今さら読み返す気もないんですけれど、見かけると――正確には、古本で安く売っていると(笑)――買ってしまいます。
 けっこう買ったよなあ。持ってないのは、あと何冊だろう。
 こういうときに便利なのがネット検索です。サイト「全アンソロジーリスト」で北宋社のアンソロジーをチェックしました。

河童物語<幻獣小説集>   1988年
スネークドリーム<蛇精の肖像> 渡辺誠・編 1989年
魔術師物語 渡辺誠・編 1989年
バージンラブ 渡辺誠・編 1989年
ファニー・キャッツ   1990年
人形倶楽部 渡辺誠・編 1990年
スネークドリーム.jpg 魔術師物語.jpg ファニーキャッツ.jpg 人形倶楽部.jpg
幽霊の森 渡辺誠・編 1990年
怖い食卓<The Terrible Table>   1990年
幻獣の遺産 渡辺誠・編 1994年
釣魚の迷宮 渡辺誠・編 1994年
幽霊の森.jpg 怖い食卓.jpg 幻獣の遺産.jpg 釣魚の迷宮.jpg
夢見る妖虫たち 川端邦由・編 1994年
花と風の変奏曲 渡辺誠・編 1994年
ポシェット童話 渡辺誠・編 1995年
ポシェット童話2 渡辺誠・編 1995年
幻想小説大全<鳥獣虫魚> 渡辺誠・編 2002年
夢見る妖虫たち.jpg ポシェット童話.jpg ポシェット童話2.jpg 幻想小説大全.jpg
 以上。書影は私の所有本です。
 なるほど、うちには『河童物語』『バージンラブ』『花と風の変奏曲』の3冊がないんですね。そうとわかると、なんだか全冊を揃えておきたい気分(笑)。

【註】
 冒頭に「良くない噂」と書きました。こういうことです。
 久しぶりに『巨船ベラス・レトラス』文藝春秋(07)を手に取り、当該箇所(175~191ページ)を再読。作り話みたいですが、ノンフィクションなんですよね。呆れるしかありません。
満腹亭へようこそ.jpg 巨船ベラス・レトラス.jpg

【追記】2024年9月6日
 ふとしたきっかけで、その後の進展をチェックしました。
 いつ買ったのか定かではありませんが、『花と風の変奏曲』を入手。現在は以下のようになっています。残るは『河童物語』『バージンラブ』の2冊ということで間違いないのかな?
北宋社アンソロジー.JPG
posted by 高井 信 at 11:42| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする