「外国人だけじゃない!日本人も間違っている日本語」のコーナーでは、「煮詰まる」「役不足」「うがった見方」「さわり」「敷居が高い」が採り上げられていました。誤用の定番ですね。もちろん私はすべて、正しい意味を知っていました。――って、別に自慢にもなりませんが。
どうせなら、もっともっと多くの誤用例を挙げてほしかったなあと思います。「うがった」を採り上げるなら「恣意的」にも触れてほしかったし、「雨模様」「破天荒」「憮然」「檄を飛ばす」とか、いろいろ。



さて。
二階堂正宏のマンガ『ミクロ探険部 胃と腸のはなし』を読みました。『OTSUKA漫画ヘルシー文庫 臓器編』大塚製薬株式会社(89/共函に10冊入り)の1冊です。
冒頭いきなり、ステテコ腹巻き姿のおじさんが登場。
「君たち、人間のカラダの中を探険してみたくないかね」
驚く少年と少女に、
「おじさんは博士だよ。君たちはスピルバーグの『インナースペース』という映画を見なかったのかい。おじさんの若い頃は『ミクロの決死圏』という映画もあったよ。映画に出きてマンガに出きんことはない!」
ジャジャーン、潜航艇が現われます。
「おじさんは大工もやるのだよ」
潜航艇に乗り込む少年少女。光線を当てると、目に見えないほど小さくなります。で、おじさんいわく、
「まさか……。ほんとに小さくなってしまった。なんて非科学的なマンガなんだ。信じられん」
信じられないのは、こっちです(笑)。
あれこれあって、体内巡りを開始。すったもんだの末、なんとか無事に帰還して終わります。
映画『ミクロの決死圏』が大好き(この記事参照)ということもありましょうが、充分に楽しめました。二階堂正宏(この記事ほか参照)も好きですし……。