2010年8月13日の記事で――
その昔、ホラー映画ファンの人気を二分したシリーズがありました。『13日の金曜日』シリーズと『エルム街の悪夢』シリーズです。
私は圧倒的に『エルム街の悪夢』シリーズ――フレディ派でした。『13日の金曜日』シリーズは、第1作こそ新鮮で面白かったですけれど、すぐに食傷しました。基本的に、シリアル・キラーものは好きではないんですね。
しかし、『13日の金曜日』シリーズで唯一の例外があります。――『ジェイソンX』です。
と書きましたが、こう言い切るのは問題がありました。私は『13日の金曜日』シリーズをちゃんと観ていないんですよね。正直、どれを観たのか、それすらあやふや。
思うところあって、シリーズ第9作『13日の金曜日 ジェイソンの命日』を観ました。これは確実に、初めて観る作品です。そのあとに、宇宙空間を舞台にした『ジェイソンX』、フレディとの共演『フレディVSジェイソン』も作られていますが、これらは番外編と言ってよく、『ジェイソンの命日』は実質上の最終作と言えるでしょう。

この映画、私の印象に残っている『13日の金曜日』シリーズとは、全く違っていました。
ジェイソンの心臓がまるで独立した生物のように動いて人間の体内に潜入し、その人間を支配します。次から次へと(口から口へと)別の肉体に乗り移り……。――私が大好きなタイプのSFホラーではないですか(嬉)。
いやあ、びっくりしたなあ。面白かったなあ。
なんとなくウィキペディアを読んでみたら、『ジェイソンの命日』の豆知識に「前作のラストとも全く繋がらず、シリーズとしては雰囲気も違う、番外編のような作品」と。
あら、そうなんですか。『ジェイソンX』『フレディVSジェイソン』、そしてこの『ジェイソンの命日』。どうやら私は番外編が好きなようです。
ウィキペディアを読んでいて、『13日の金曜日PART7 新しい恐怖』もけっこう好きだったことを思い出しました。ジェイソンVS超能力少女。――これまたSFホラーであります(嬉)。
私の好みで言えば、『エルム街の悪夢』シリーズは第1作がマックスでした。しかし『13日の金曜日』シリーズは逆に、徐々に私好みに変貌していったのかも。
認識を改める必要がありそうです。>『13日の金曜日』シリーズ
【追記】
> ジェイソンの心臓がまるで独立した生物のように動いて人間の体内に潜入し、その
>人間を支配します。次から次へと(口から口へと)別の肉体に乗り移り……。――私が
>大好きなタイプのSFホラーではないですか(嬉)。
当然と言いましょうか、映画『ヒドゥン』を強烈に思い出し、そういえば久しく観てないなあ、と。
で、観ました。やはり傑作です。>『ヒドゥン』