大相撲千秋楽です。白鵬以外の力士が13日目に優勝を決めるなんて、いつ以来でしょう。――把瑠都関、おめでとうございます。目指せ、全勝優勝!
新大関の稀勢の里、体型といい表情といい、見れば見るほど北の湖に似ているなあ。実力はまるっきり及びませんが、雰囲気だけは大横綱のもの。相撲協会が期待するのもわかります。早く雰囲気に実力が追いついてほしい!
それはともかく、大相撲中継を観るたびに気になるのは勢
(いきおい)です。画期的な四股名ですよね。この力士が大活躍すると、強
(つよい)とか素早
(すばやい)とか上手
(うまい)とか大
(おおきい)とか重
(おもい)とか、いろいろな力士が誕生し……ないですね(笑)。
どうして勢が気になるかというと……。
勢が相手力士を土俵下に落としたら――“
小太りを落とす勢”。
このフレーズが頭から離れないのです(苦笑)。
さて。
昨年は
星新一・初出リストを編纂しました。発表したあとも細かな修正作業を続けていますし、それに加えて現在、あれこれ星新一関係の調査をしています(これらの成果は、またいずれ)。
頭のなかが星新一に占拠され……それに大相撲が合体して……星新一レア本番付を作ってみました。(特装版は除く)
東横綱 花とひみつ 西横綱 生命のふしぎ
東大関 気まぐれロボット 西大関 殺し屋ですのよ
東関脇 宇宙の声 西関脇 黒い光


あくまでも私の感触ですが、こんなところでしょうか。『花とひみつ』は私家版(非商業出版)ですから、別扱いにしたほうがいいかも。実際、入手の困難さ(というか古書相場)はこの6冊のなかで桁外れと思います。
小結以下はダンゴ状態ですね。初版であるか否か、帯の有無などで、入手難易度が大きく変わってきます。
この6冊をすべて所有している星ファンは、数えるほどしかいないのではないでしょうか。私? 『花とひみつ』を持っていません(この記事の書影は
復刻版)し、『気まぐれロボット』は函が欠けています。
まあ、いずれも作品自体は簡単に読めるので、無理してレア本を入手する必要はありませんが、私の場合、ショートショートの書誌作りのためにも、できれば手元に置いておきたいと思っています。
あ。そうそう。
この記事で――
> 再録されている星新一の色紙は「百異千変」でした。これ、見たことがありますね。
>この色紙が表紙の「波」、うちのどこかにあるかも。

と書きましたが、久しぶりに『殺し屋ですのよ』を眺めたところ、こんなサインが……。
私の記憶にあるのは、これなのかもしれません。
この本には「ショートショートを愛する読者に、著者が、一冊一冊、ウイットにとんだ言葉を書いておくる。だから同じ本は、まったく存在しない。」と書かれていますが、私はだいぶあとで版元の在庫を買ったため、私の本の「ウイットにとんだ言葉」の書かれるべきページは白紙です。で、通常の本と同じく、星さんにサインをいただいたというわけで……。もしかすると、このほうがレアかも。