2011年07月05日

『恐怖の館』

 レオノーラ・カリントンが他界されていたと知りました。今年5月25日歿。享年94。
 いやあ、懐かしい名前ですねえ。大昔、長編『耳らっぱ』妖精文庫(78)を読んで、けっこう面白かった印象が残っています。
 訃報を知り、『恐怖の館 世にも不思議な物語』工作舎(97)を思い出しました。ショートショートの資料として購入したものの、放置してあった本です。
 いい機会なので書棚から取り出し、読み始めました。
 本の冒頭から6編、短い作品が続きます。シュールな童話で、ショートショートとは別世界の産物とは思いますけれど、こういうのも好きですね。
 うち2編は読んだ記憶があり、調べてみると――
「デビュタント」――『怪奇小説傑作集4』創元推理文庫(69)に収録されている「最初の舞踏会」
「恋する男」――「別冊奇想天外⑩SFファンタジイ大全集」奇想天外社(80)に掲載されている「愛人」
耳らっぱ.jpg 恐怖の館.jpg 怪奇小説傑作集4.jpg SFファンタジイ大全集.jpg
 ほかに『「美妙な死体」の物語』妖精文庫(81)という作品集も出ているようで、機会があれば読んでみたいと思います。
posted by 高井 信 at 07:19| Comment(6) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする