そういえば、「麒麟」なんてのもあったなあ。
「大衆文學論叢」と同じく、大衆文学の研究誌です。どちらも島崎博が関わっていて、いやはやマニアック(笑)。その後に創刊される探偵小説専門誌「幻影城」(編集長:島崎博)も含めて、創刊順に並べると――
「麒麟」創刊号(1972年8月発行)
「大衆文學論叢」創刊号(1974年10月発行)
「幻影城」創刊号(1975年2月発行)



ふと――
「麒麟」って、何冊出たんだろう。
と思いました。うちにあるのは写真の3冊だけなんですよね。それが判明したところで、どうってことないのですが、気になってしまったものは仕方がありません。
しばし記憶をまさぐって――
確か、『幻影城の時代』に何か書かれていたような……。
書棚から、「幻影城の時代」の会・編『幻影城の時代』エディション・プヒプヒ/垂野創一郎(06)を取り出してきました。
ほおほお。本誌5冊、別冊1冊、計6冊ですか。
プチ疑問が解決して、大満足。ですが、それだけでは終わりません。いや、終われません。『幻影城の時代』を読み耽ってしまって……。
好きだったのですよ、「幻影城」。特に1年目! むさぼるように読みました。
約25年前、雑誌を中心に蔵書の多くを処分し、「幻影城」も例外ではなかったのですが、1年目だけは残してあります。



以下、謝辞です。
『幻影城の時代』は発売即品切れ。「わ~ん。読めないよ~」と泣いていましたら、堀晃さんが「もう読んだから、あげる」と。
今さらながらですが、ありがとうございました。