2011年01月21日

オチのあるミステリー

 星新一ファンクラブ〈エヌ氏の会〉では〈星CON〉――星新一さんを囲むファンの集いを開催していました。
 その第1回〈星CON'78〉の公式記録(1978年12月1日発行)を読んでいましたら、会場で行なわれた星さんの講演記録も掲載されていました。ショートショートの定義に関して、非常に興味深いことを話されていますので、紹介いたします。

星CON'78公式記録.jpgショートショートはもともとオチのあるミステリーで、SFのショートショートというのは、ボクも一度アンソロジーを作ろうと思ってリストアップしたんですが、ほとんどなくて、例外というのはF・ブラウンでありまして、彼があまり日本のSFの初期に紹介されたので、ブラウン、イコール、ショートショートということになったので、どうもボクとブラウンにショートショートを誤まらせた責任があると思います。本当ならヘンリー・スレッサーみたいなのがショートショートの本来の有り方です。

 いかがですか。
「ショートショートはもともとオチのあるミステリー」で、「ヘンリー・スレッサーみたいなのがショートショートの本来の有り方」なんですよね。
 もうちょっと詳しいことを『ショートショートの世界』に書いています(24~28ページ)。ご参照いただければ幸いです。
posted by 高井 信 at 14:10| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする