2011年01月12日

ホシヅルの羽(続)

 昨年5月1日の記事「ホシヅルの羽」の続きです。
 ちょっとした事情がありまして、〈星CON〉のことを調べていたところ、『星CONⅢ非公式記録』エヌ氏の会(1980・12・1発行)に、「星ヅルのハネ(真弓裕美子)」というレポートが掲載されていることに気がつきました。
星CONⅢ非公式記録.jpg 以下、抜粋します。

星ヅルは、一般的に白なのでありますが、地域によって色が違ってくることが判明したのであります。アメリカ産のブルーとソビエト産の赤が、現在当局の手に入ったものでこれは星CONでお分けしたものであります。今回新しくピンク色のハネが発見されました。これは世にもめずらしい「メスの星ヅルのハネ」ではないかと当初いわれておりました。しかし、このピンクのハネは、星ヅルの中でも最も強いプロレスラーアトミック星ヅルのハネという説が有力になりました。

 なるほど~。私所有の「白」は一般的で、山本孝一さん所有の「ピンク」はレアなんですか。
 私、〈星CONⅢ〉に参加しましたし、『星CONⅢ非公式記録』も読んでいるはずなんですが、すっかり忘れていました。
 あ。〈星CON〉というのは、星新一さんを囲むファンの集いの名称です。その3回目となる〈星CONⅢ〉は1980年5月24~25日、浜名湖畔の旅館で開催されました。
posted by 高井 信 at 23:31| Comment(4) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『日本ミステリー進化論』

 長谷部史親『日本ミステリー進化論 【この傑作を見逃すな】』日本経済新聞社(93)を読んでいます。
【第Ⅰ章】日本ミステリーの現在
【第Ⅱ章】日本ミステリーの歴史
【第Ⅲ章】日本の代表的作家たち
 という3部構成になっていて、【第Ⅲ章】が3分の2近くを占めます。
 当然と言いましょうか、私は【第Ⅱ章】から読み始めました。明治時代から昭和40年代までの日本ミステリーの歴史が簡潔かつ詳細に(矛盾した表現ですが、実感です)まとめられています。いやあ、面白いですね。日本ショートショートの歴史と重なる部分もあり、その点でも興味深く読みました。
 続いて【第Ⅰ章】を読み、現在は【第Ⅲ章】をつまみ読み(苦笑)している最中です。
 この著者の本を読むのは、『探偵小説談林』六興出版(88)、『欧米推理小説翻訳史』本の雑誌社・活字倶楽部(92)に続いて、本書が3冊目です。いずれの本にも数多くの書影(稀覯本多数)が掲載されていて、それが大きな魅力ですね。今回も書影を大いに楽しませていただいています。
 ほんと、書影フェチであります。
日本ミステリー進化論.jpg 探偵小説談林.jpg 欧米推理小説翻訳史.jpg
posted by 高井 信 at 11:19| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする