
要するに――
男と女は別の生き物であり、互いを理解することはできない。
とまあ、そういうことです。私も常日頃から思っていることですが、こうして事細かに事例を挙げられ、医学的な見地からも説明されると、さらに深く納得できます。
いやしかし、それにしても、女というのは、心もからだも複雑にできているんですねえ。男なんて、ほんと、単純そのものです(笑)。
思い返してみると、特に若いころ、筒井康隆の紹介している本は片端から読んでいました。ちょうど筒井康隆がSF専門誌「奇想天外」でブックレビューを連載しているころで、それを読んでは、「おっ」と書店に走るわけです。
そのあとだったか、重なっている時期があったか、記憶は定かではありませんが、「奇想天外」では星新一のブックレビューの連載もありました。これまた、「おっ」と書店へ。
お蔭で、通常なら手に取らなかった――いや、存在すら知らずに過ごしてしまったかもしれない本を読むことができました。このふたつのブックレビューが私の読書人生に大きな影響を与えたことは間違いありません。おふたりは作家としてだけではなく、レビュアーとしても私にとって大きな存在だったんですね。
◎筒井康隆『みだれ撃ち涜書ノート』集英社(79)/集英社文庫(82)
◎星新一『きまぐれ読書メモ』実業之日本社(81)




久しぶりに『みだれ撃ち涜書ノート』を手にしたら、筒井康隆サイン会のチラシが挟まっていました。スペースが余っているので、アップしておきます。こんなのを見て喜ぶのは尾川健くんくらいでしょうが(笑)。