日本の古い特撮映画、好きです。本書で紹介している映画も、昭和のものは(戦争映画を除いて)ほとんど観ています。
本書で紹介されている順に、特に好きな映画を挙げると――
『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』『マタンゴ』『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』『モスラ対ゴジラ』『空の大怪獣ラドン』『日本沈没』『美女と液体人間』『電送人間』『ガス人間第1号』『モスラ』『海底軍艦』『エスパイ』『HOUSE』といったところ。
最初に劇場で観たのは『モスラ』のような気がしますが、巻末資料を見ますと、封切りは1961年7月30日。う~~ん、私が4歳になった3日後ですか。このころの記憶が残っているというのは考えにくいので、私の勘違いか、あるいは再上映があって、それを観たのかも。
『マタンゴ』『美女と液体人間』『電送人間』『ガス人間第1号』といったあたりは、高校生くらいのとき、テレビで観ました。小学生のころは怪獣大好きでしたが、高校生のころには卒業していまして、こういう変身人間もののほうを好むようになっていました。2年ほど前、これらをまとめて再鑑賞しましたが、やはり面白かったです。特に『マタンゴ』はすごすぎます。
とまあ、いろいろと思いを巡らしつつ楽しんでいます。
さて。
映画『日本沈没』のスチールを眺めていて、思い出したことがあります。原作は、当時の日本人の誰もが読んでいた(というと大袈裟ですが)大ベストセラー小説です。当然、私も読みましたし、劇場へも足を運びました。
というわけで――って、どういうわけか知りませんが、そのころ(高校1年のとき)に書いたショートショート「世界大沈没」を掲載しようと思い立ちました(1973年12月14日脱稿)。言うまでもなく、本人は『日本沈没』のパロディのつもりで書いたのですが、いま読み返してみると、全くパロディになっていませんね(苦笑)。
前回の記事に掲載したショートショート「陰毛宇宙」と同じく、一字一句、当時のままです。続きを読む