今夜は――
>自分が生きるために人間を殺してその生肉を喰べるか―。
>もしくは、人間の生肉を喰わずに死に向かって時を過ごすか―。
>ゾンビと化した二人が究極の選択を迫られる新感覚ホラー!!
こんなコピーに惹かれて、映画『リビングデッド ザ・ビギニング』(2003年)を観ました。
う~~ん。ふたりともゾンビに襲われてゾンビ化すると思っていましたが、ゾンビに噛まれたのは男だけ。女はゾンビと化した(しかし意識はしっかりしている)男に噛まれてゾンビ化するという、胸くその悪くなる展開。最初は怒った女ですが、すぐに男を許し、それを受け入れてしまうという、これまた唾棄したくなるような展開。
ゾンビ化するのは肉体だけで、心は人間だったときのままです。男は女を噛んだことを後悔していますが、何をいまさら、って感じですね。ゾンビと化したふたりは恋人同士らしい生活を始めるものの、それは長くは続かず、絶望に苛まれるようになります。
そして。
コピーにある「究極の選択」を迫られるのは開始60分近くです(83分という短い尺なのに!)。
ふたりの選択は、これまでの行動から推測できる通りでした。男は自分の選択を実行に移し、それに気づいた女は……。
期待から大きく外れた映画でした。残念。

